同じパターンなんてありえない。人を見てからカウンセリング (後編)
2005/07/24
北端さん:そうですね、まずは不安だとか怖いとか絶望とかがあると思うんですけど、それを聞いてあげることですよね。
例えば飲んでいる人が、『再発したじゃないか』と言われた場合、『ガンが大きくなって、治る見込みがないと病院にいわれたんだけど』と言われた場合でも、まずは話を聞きます。気持ちの方ですね、今どんな気持ちなのか、というのをまず聞いていかないと。
カウンセリングの基本は、需要と共感というんですけど、相手の感情を受け止めて上げるというのと、相手が感じる感情を一緒に感じてあげる、共鳴してあげるというのがあるんですよ。軽い方っていうのはそれですっきりされます。自分の緊張を分かってくれたというのだけで、味方が一人いるって分かってもらうんです。
ネガティブになってる方は、健康的な人を見るたびにむかつくんですよ。カウンセリングとか、坂井さんみたいなお仕事をされていても『お前、話しが違うじゃないか』ていう感じですよね。絶対に誰も自分の気持ちが分からないて思いこんでるんですね。そういう風に思ってるから人との繋がりを切っていくんですよ。で、孤独にどんどん追い込んでいくんですね。
それは自分が健康であっても、自分が病気であっても、「気持ちわかるよぉ」っと表に出してあげるんです。分かってもらってないと思ってるときは、何を言っても聞きませんから。中には、とてもネガティブになってる人もいらっしゃって、何を聞いても聞かない場合があります。その時は、怒る必要もありますね。
不良君達っているでしょ、中学生くらいの、あの子達に、どれだけ同調しても聞かないですけど、あの子たちが聞くのは、すごい先生が泣きながらバシって殴ったときに、殴ってくれる~、真剣に考えてくれる~、言うのでホロっていく。そういうタイプもあります。それは人によってそれぞれですけど。
坂井:その辺はカウンセリングの経験をこなしていく、とわかってくれるものなんでしょうか‥。
北端さん:それもありますが、どういう人なんだろうかなと、分かる必要があります。そこまで引きこもっている人は、みんなの愛情とか応援を受けとめられないんですよね。信じられないというか。
だからそのつながりを受け入れて、治るのもあるし、治らないものもあると思いますけど、そこまでいったら、仮に亡くなられた、治らなかったとしても、時間というのをどう自分に活かせるようにすればいいのかを、必ず考えるようになりますから。亡くなられたとしても、気持ちの整理がついておられると思います。