自然農法国際研究開発センターに見学

自然農法の中で人間が何も関わらない放任的な農法があるがそのような事を指すのでなく、ここでは人が自然に対して適切かつ積極的に働きかける農法を自然農法としています。

自然には「より多くの生命が、より豊かに調和する」方向性と、それを支える複雑で巧妙な仕組みがあります。一つの生物個体である私たちの体の中でさえ、自らを守るための巧妙な仕組みがあるのです。



自然農法で呼ぶ「自然」とは、単に目で見て分かる自然だけでなく、むしろその背景にある様々な仕組み、働きの事までも含んでいるのです。(自然農法国際研究開発センターより引用)

そのような仕組みを理解して、農薬・化学肥料の不使用を推奨している所なのです。

まずは作物が育つ環境を考える。ほんとうに良いものを作っていたら雑草は育たない。肥料を入れすぎると雑草が育つ。やり方というよりその状態が重要との事でした。

水はけが悪い場合はどうすれば良いのかを聞くと、ドリルでみなさん穴開けるがみなさん1年後にはもう行っていない方が多いとの事です。穴をあけて成功している人がいれば、どのような環境、条件の中で成功しているのか?どう考えて行っているのかを知る事が大事との事。

それよりは野菜の根によって耕盤(こうばん)に根によって隙間が出てきて、土の状態が変化していくとの事でした。

緑肥であればセスバニアとソルゴを混ぜて植えれば良いとの事。セスバニアはマメ科で湿気に強いらしく、ソルゴはイネ科は乾燥に強いらしいのです。1反で合計4キロほどまけば良いそうです。

一反(いったん)約991.7平方メートル、坪の広さは300坪、約10アールでなすびは4-5トンは採れ、大豆は300キロ採れるそうなのです。大豆の量は農家さんが目標とするぐらいの量でもあるそうです。

トマトが割れるのは水不足。普段からあげてれば割れにくい。かぼちゃは葉っぱが30センチ以上大きくならないと良い実はならない。茄子の場合はめしべを見ると水不足などがわかるし、葉の状態からすべて剪定したりする事もあるそうです。

トウモロコシも花粉は約1キロ先の花粉がつくので、アワノメイガはおしべの臭いめがけてくるので、切っているトウモロコシとおしべを切ってない所とありました。



大豆は1日の平均気温を足していき、2400度に到達すると大豆を収穫。雑草をとらずに土寄せのタイミングできれいにしているとの事。日陰になって雑草もやる気にスイッチが入らずに雑草がはえてこない。


大豆

さつまいもは先端から5節~6節までが一番よく出来る。間をとってもサツマイモができる赤い根はできにくい。カエルが虫を食べてくれるので、カエルが住みやすい環境も考えるとの事。実際にナスの葉にカエルが何匹もいるのです。

地域で採れている農家さんに聞いてやるのが一番良い。根きりむしがいるという事は土になっていないからなど色んな事を教えて頂きました。

現代農業 季刊地域 2022年 08 月号にも掲載されているとの事でした。あっという間に90分経過。このあと数年前に買った本で「小池芳子の手づくり食品加工コツのコツ〈4〉農産加工所の開設・経営・商品開発」の著者の小池手造り農産加工所に向かいました。