高山良二さんの生き方から学ぶ

NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)理事長・高山良二さんと、KS西日本バイオジェニックス開発者の渡部社長は、同じ愛媛県出身というご縁から意気投合されたそうです。そこから渡部社長は、カンボジアの子供たちの未来と健康のためにたくさんのバイオジェニックスの提供と学校建設や、現地の加工工場に使うメルトの提供などを通じて、高山さんの活動を長年支援してこられました。今回はそのご縁で、高山さんとお会いする機会をいただきました。

「行きたいからカンボジアに行ったんです。」カンボジアで地雷除去活動を続ける高山良二さんは2002年、自衛隊を退官した高山さんは、10年ぐらいで帰ると言い、カンボジアへ行きました。5年後に7人の方を事故で失い、「カンボジアの人々の生活水準を上げたい、この国を復興させるという覚悟が定まり、その想いが人々に伝わり、支援の輪が広がっていったとのことです。

高山さんが日本語の通訳を募集していることを知り、ソックミエンさんは環境省への内定を辞退し、「日本人の生き方を学ぶ」ために高山さんの通訳として働くことを選びました。その選択の基準は、どちらで働く方がカンボジアのためになるのかを比較した結果だったそうなのです。そして高山さんのもとで共に歩む道を選んだのです。

ミエンさんは高山さんに「目的だけ言ってください。方法は私が考えます。」と、一緒に仕事をしてから「休ませてほしい」「給料を上げてほしい」と口にしたことがないとの事です。

地雷撤去が進み、農地がキャッサバ畑に変わっていったのです。キャッサバは買いたたかれる事があったみたいです。キャッサバを加工するには焼酎とおもいつき、その当時はお金もない中、難しい事を考えずに直観を信じる!新たな挑戦がはじまったのです。

酒づくりの初めの頃は、麹や酵母の調整がうまくいかず、なかなか納得のいくお酒ができなかったそうです。そこで高山さんは、昔からの知人に何度も相談を重ね、何度か相談しているうちに、味を劇的に変える重要な情報と助言を得て、改良を重ねた結果、現地のお酒好きなスタッフが思わず「これは美味しい!」と唸るほどの酒が完成しました。

オーストラリア政府からの支援の条件としてHACCP(ハサップ)認証を取得する事で、クラウドファンディングを活用して。国際基準を満たす工場が出来たのです。

カンボジアの酒造りでは、割れてしまったお米など市場に出せないものを利用するのが常識ですが、ジャスミンライススピリッツは世界最高品質のジャスミン米を約3週間かけて天日干しさせて原材料にしています。天日干しは、機械乾燥と異なり、デンプン粒という微細な組織に負担をかけずに自然乾燥するため、お米の美味しさの元となる粘り・コシ・つや、そして風味に優れます。

1%は本質論で99%は都合論。苦しいけどたえる。そしたら天が味方してくれる。2008年から酒造りが始まり、Kura Master 2023では
ジャスミンライススピリッツ 米部門プラチナ賞
完熟バナナスピリッツ バラエティ部門プラチナ賞
キャッサバスピリッツ プレステージ・コウジ・スピリッツ部門プラチナ賞
マンゴーリキュール バラエティ部門 金賞を受賞。

高山さんのスーハ言葉で
百事如意(ひゃくじにょい)」という言葉を持っている
すべての物事が思いどおりになるという意味だそうです。

高山さんは
「国によって感謝の仕方は違う。国際理解とは、理解できないことを理解すること。」
高山さんは人を知るには怒らせてみること。人間の本質は、怒った時にじがでる、取り繕わない瞬間に現れるというのです。

目的ありきで手段は変えても良いなど話の中で教えてもらいました。

ぐるっと地球の記事の中には下記のように紹介されていました。
高山さんが活動する村では、18歳で地雷処理の訓練を受けた子どもたちが、今では35歳を超えて家族を養い、立派に生活しています。
小学生だった子が、日本に高校・大学と留学し、今では30歳を過ぎて日本で活躍する姿を見ると、本当にうれしくなるそうです。

「高山さんが生きる意味は何ですか」と尋ねられたら、
彼は迷いなくこう答えるでしょう。
「後から来る人たちのために、命を使いたい」と。
「私の命はどうでもいいのです。この素晴らしい日本や日本人をしっかり守り抜くために。」

地雷原で命を救い、酒造りを通して希望を生み、次の世代へ夢をつなぐ。
それは「生きるとは何か」「使命とは何か」を私たちに静かに問いかけてくれる話でした。

色んなお話をお聞きできとても勉強になった1日でした。

存在意義

EXPO 2025 大阪・関西万博のフィリピン館では「ウーブン」をコンセプトにしていまし
自然、文化、そして人々が織り合わさり、より良い未来をともに創っていく というメッセージが込められていました。

展示の中には、こんな言葉もありました。

これから始まる旅は、あなたをどこへ連れていくでしょう。
まだ見ぬ景色へ、そして自分自身の奥深くへ。
本当に自分らしい場所へ。

人と人、そして人と大地がつながり響き合うとき、
その瞬間が心を癒し、魂に新たな調和をもたらす。

そんな思いが込められた織物であれば欲しくなりませんか?

第61回 全国不動産会議 大阪府大会では宅地建物取引業は地域を結びるける触媒であり、語りスト(カタリスト)と紹介していました。

・自分たちの存在意義を明確にする
・地域のいろいろな人と語り合う伴奏型支援ビジネス(長期的に寄り添う姿勢を持つこと。)
・高い専門性で地域の人たちに応える
・媒介件数を増やすのではなく、件数に結びつく機会を増やす(出会いや相談の場を増やすことで、結果として実績につながるという考え方。)
・地域の人たちのライフステージやライフイベントを把握する

不動産屋は単なる仲介業でなく、人と人・人と地域をつなぐ存在であれば地域で必要だと思いました。

つなぐ・つながり・存在意義について明確にする事を考えさせられた1週間でした。


全日の交流会で書道アーティスト青柳美扇 (あおやぎびせん)さんの書いた飛躍

2回目のカンボジア

2年前に工事中だった物件はようやく部屋が見れるようになっていました。完成予定は去年の9月頃でしたが、完全に完成するのは今年の8月頃らしいのです。カンボジアでは予定が遅れる事はよくある事らしいのです。この物件は現地のカンボジアの方が45%、日本人が15%ほど購入しているそうです。

不動産屋の方で中国語を話せると通常より月200ドル給料が高くもらえるらしく、日本語より中国語を話せる方が給料が高いとの事です。

移動は、トゥクトゥクでも手をあげて移動するよりもアプリのGrab(グラブ)を入れて呼んだ方が値段が安い感じがします。

3日間、車をチャーターをして、農園2か所をまわるのに800キロほど走ってもらいました。運転手の方は休むことなく運転してくれて、予定通りに行けて本当に助かりました。そこでも降りてから待ち合わせなどしたり、話すのもWeChat(ウィーチャット)を使って連絡をしていました。

それとABA銀行の口座を持っているとバーコード決済があらゆる所で出来ます。それとお勧めの他の銀行はWing Bankという事なので行ってきました。

プノンペンからシェムリアップまで飛行機で移動して、食事Chanrey Treeでアンコール・ワット、タ・プローム、アンコール・トム、オールドマーケット、パブストリートにもよる事が出来たのでハードスケジュールでしたが充実したカンボジアでの旅でした。

100ヘクタールの農園KOSAL FARMSさん

シェムリアップから車で2時間40分ぐらいの所にあるKOSAL FARMSさんの所に見学に行ってきました。日本から問い合わせをしてた時も日本語で返答があったのでてっきり日本人が経営していると思っていたのですが、カンボジアの方でした。日本人が建てた学校で日本語を勉強されていて、日本も好きらしく、奥さんも日本に移住した事があったみたいで、夫婦ともに日本語を話せるそうなのです。

畑の規模は100ヘクタールらしく今まで見た中で一番でかい農園です。しかも敷地内にスタッフの家を建ててあげたりして、建築費無料で賃料無料で10家族ほど住まれているそうなのです。しかも水道代、光熱費もすべて無料で農園で負担しているのです。多くて100人ほどの方がいるそうなのです。

牛を100頭飼っていて、除草剤を使わなくても牛が草を食べてくれる。しかも牛の牛糞、もみ殻を燻炭して使ったりしているのです。

家が農家であるが、実家で農業を行うでなく、カンボジア中の農園を色々と見学した中で、大学を出てすぐにこの場所でスタートする事を決めたそうです。池もあり、井戸を掘って水も出てきたそうなのです。水が場所によっては出ない事もあるので掘ってみないとわからないそうなのです。

しかもお金は学校で知り合った日本人が、KOSALさんの成長していく姿を応援したいという気持ちから紙一枚の契約書のみで貸してくれたそうなのです。そこからみんなの支えを受けた恩を返したくて、色んな方に手伝ってもらい、コミュニティーを作っていく事になったそうなのです。

仕事も固定給と歩合給など働き方も選べるのです。給料もよい方でプノンペンで不動産屋勤務の方で中国を話せる方もしくはABA銀行で働く方の給料ぐらいを払っている事にびっくりしました。カシューナッツの加工は手作業が多く、多くの方の雇用にもつながるとの事です。

カシューナッツ以外にもマンゴ、天然ゴム、バナナ、お米なども作っているそうなんです。敷地移動はバイクに乗せてもらい案内をしてもらいました。働き方も自由に選べるみたいですが、担当する地域はあるらしく、それを見て管理は行っているそうなのです。

カカオも試しに植えているとの事で見せてもらいました。養蜂もしていたので蜂蜜を分けてほしとお願いしたのですが、とても人気ですぐに完売するそうです。

マンゴーで5000本ほど植えているらしくたくさん食べ時のマンゴーが落ちているのです。それを食べさせてもらいましたが、めちゃくちゃうまいのです。値段が今は合わないらしく、収穫をしてないそうなのです。

敷地内でお昼をご馳走になったのですが、すべて農園で採れたものなのです。牛、鶏、ナス、野菜、米などすべて自給自足したものなのです。

カシューナッツは天日干しで5日ほどしてしっかり乾燥させているせいか、サクサクした食感でほんのり甘い味がして、とっても美味しいのです。

まだ20ヘクタールほど増やす予定があるそうなのです。すべてにおいてスケールが大きくとっても勉強になりました。

KOSAL FARMSさんのフェイスブックはこちら→ https://www.facebook.com/kosalfarms/

チョコリコさんのカンボジアカカオ農園に

チョコリコ(choco rico)さんを初めて知ったのが2023年7月にカンボジア視察のため情報収集と農園など調べて知りました。

チョコリコさんの農園はカンボジア バッタンバン州サムロートにあり、まずは育苗施設ナースリーを見させてもらいました。そこには1万本ほどのカカオ苗がありました。有機農法を研究している方とのご縁もあり、燻炭やEM堆肥なども作っているのです。もちろん農園では農薬・化学肥料・除草剤は一切使っていないのです。

この苗は2019年にチョコリコさんの活動に協力してくれた地元の方の家に12本のカカオをマザーツリーとして植え、育てて頂き、その育ったカカオを収穫し、種を採取して出来たカカオ苗なのです。

そのマザーツリー12本の状況を見に行く事に同行させてもらい、地元の方との関わりや育て方や場所によってのカカオの成長の違い、剪定作業も見る事が出来ました。剪定をした所から花が咲き、実が出来るのです。

ここでカカオの収穫もさせてもらいました。このマザーツリーからできるカカオは1個からでも買い取りを行っているのです。

もちろん初めからうまくいってたわけではありません。もともとカンボジアの農民の方達は色んな国の方との約束を破棄されて異国の方達に不信感を持っていたのです。そのような状況から何度も話し合いをし、村の農業を取りまとめてる方に認められて実現したとのことでした。

そこにはチョコリコの渡邉さんの地雷被害にあった人や貧困層に少しでも貢献し、教育を受けて自らの力で切り開いていけるような貢献や支援ができたらという熱い思いがあったからだと思いました。

マザーツリーを見学した後にチョコリコさんの農園に行きました。見た瞬間にめちゃくちゃ良いと思いました。そこに水を貯める池も作ったり、井戸を掘ったり、太陽光で発電させ水をまくためにパイプを農地に敷き、そしてそれでも水が足らない場合の事も想定して川から水を引く設備も整えてあるのです。

1箇所で3ヘクタール(30,000㎡)の土地を見た事がなかったので一番上の敷地まで歩くだけでも大変で、すべて手作業でカカオ1500本、モンキーバナナをカカオのシェードツリーとして植えてあるのです。

収穫したカカオを切り、カカオパルプと呼ばれる種を覆う白い粘性のある果肉を食べてみました。とても甘く美味しいのです。このパルプで発酵が決まるみたいです。カカオパルプを食べて種を取り出し、種を植えるまで体験をさせてもらいました。

この農園ではカンボジアスタッフの為に家まで建ててあげて、生活のサポートまで行っているのです。

もう驚きばかりです。現地での深い関り、そしてビジョンに向かって動いている思いや実情を見させていただき、本当に勉強になりました。

カンボジアとのご縁からBean to Bar(ビーントゥバー)からFARM to BARの挑戦を行っているチョコリコさんの実店舗は名古屋にあります。
チョコリコさんのホームページ→ http://www.chocorico.jp/