看護ホスピス めぐみの家で学ばせていただいたこと

大阪府豊能郡豊能町には空き家も多く、最新の住宅・土地統計調査では空き家率約8%、高齢化率約50%と、約2人に1人が高齢者となっています。ナーシングホームきらら看護の家でももうすぐ満床となる中、お問い合わせも多く、地域のニーズの高さを日々感じています。そこで、空き家を何とか活用できないかと思い、池田市にある看護ホスピス めぐみの家を見学させていただきました。

玄関を入ってすぐの場所にはエレベーターが設置されていました。また驚いたのは、個室だけでなく相部屋にもニーズがあるということです。もちろん相部屋の方が費用は抑えられますが、その部屋には必ず看護師または介護士がいます。夜間は利用者さんが9人以下ですが、二人体制で看護師と介護士が常駐しているため、とても安心できる環境だと感じました。

それともうすぐ花見シーズンなので利用者さんへの楽しみとして、介護タクシーなどを利用して外出を計画しようという話をしていました。その際に費用はどのように考えているのか、施設側でどこまで負担するものなのか気になったので質問しました。めぐみの家さんではすでに花見やさまざまなイベントを企画し、利用者さんと一緒に外出されているとのことで、とても勉強になりました。

めぐみの家では、小児から高齢者まで、医療依存度の高い方や難病・がんの方なども受け入れることができ、さらに24時間面会可能で、ご家族の宿泊もできるそうです。厨房も見せていただきましたが、利用者さんのご要望を聞きながら、できる限り「食べられるもの」「食べたいもの」に応えようと、手作りで料理をされているのです。

本当に家庭的であたたかい対応をされており、学ばせていただくことが多い見学となりました。豊能町でも空き家を活用した取り組みができるように挑戦したいと思いました。

居住支援のいろいろな形

箕面市で居住支援のお手伝いをするようになり、思った事は家賃の壁です。

利便性の良い場所では、どうしても家賃が4万円を超える物件が多く、4万円以下で探そうとすると、粟生間谷周辺のアパートになることが多いのが現状です。女性専用の鉄筋のアパートを粟生間谷で保有していて家賃3万前後で、スーパーが極端に遠いわけではありませんが、坂が多かったりすることもあり、希望されにくいエリアでもあります。
実際に賃貸物件を探していると、「立地」と「生活のしやすさ」が課題になると感じていました。

そんな中、元社員寮だった寄宿舎を1棟まるごと借りて、居住支援をされている方のお話を聞く機会がありました。
その建物では、グループホームとして生活されている方もいて、部屋ごとで食事や入浴が自分のペースでできる環境です。
大きなトラブルもほとんどないそうで、とても安定した運営をされていました。

1棟を「転貸」という発想がなかったので、とても面白い話でした。
また、NPO法人だからこそ申請できる助成金を何度も活用されている方もいて、探せば本当にいろいろな支援の形があるということも学びました。

数日後には、生活保護の方を対象にアパート探しをされている方とお話しする機会があり、翌日には実際に運営しているマンションを見学させていただきました。

その方も、1棟まるごと借りて転貸及び全空室の物件購入をする形を取られていました。
しかも、相談は地域を問わず多く、「住む場所にそこまでこだわらない方が意外と多い」というのです。しかも生活保護の方を200人以上と関りがあり、200室以上の転貸や法人で所有して貸しているとの事です。

理由を聞いてみると、その会社では
・トラックでの引っ越し支援
・夜逃げのサポート
・移動費用の立て替え
・必要に応じた金銭の貸し付け
など、生活再建のための支援を一体的に行っていました。

入居契約と同時に、司法書士と連携して各種申請も進めるため、とにかくスピードが早いのです。
物件選びの基準も明確で、坂が少ない場所、スーパーが10分~15分で近くにあることを重視しているそうです。坂が多い地域では、管理人を配置し、日常の世話をする体制も整えていました。


米はまだ食べれてませんが、脱穀した後はわらを畑にまいて循環

さらに、就労支援、みんなで歌える場、居酒屋と提携した食事提供など、働く方と暮らしの満足度を高める事にも多く取り組んでいるのです。

この1週間、さまざまな居住支援の形に触れ、とても学びの多い1週間でした。

世界のごちそう博物館を訪ねて

無農薬で育てた玉ねぎを活かし、ドレッシングやスープなど自社加工所を作れないかと箕面市の商工会議所に臨時で来ていた担当の方に相談したところ、世界のごちそう博物館の本山さんを紹介してくれました。

本山さんは世界の料理を学ぶ旅を3年間続け、難民の方やさまざまな文化に触れた経験をお持ちだそうです。
「料理を通じて、世界の文化や、そこに生きる人たちのことを伝えたい」
その強い思いでお店を開業し、より多くの人に届けるためにレトルト事業へと進まれたとのことでした。

世界の文化や背景を伝えるためにレトルト食品のパッケージの内側にニュースのように情報がぎっしり詰まっています。食べるだけではない楽しさがレトルトに込められていて、とても素敵な伝え方だと感じました。

また、レトルトの工程では梱包作業や包装紙折りなどを就労継続支援B型事業所の方々が担っているとのこと。食と福祉が結びついている点にも強く共感しました。

工房では、レトルト釜、コンベクション、ブラストチラー(急速冷凍機)、冷凍庫などを置いた調理環境で具材が大きいので充填機は使わずにタッパーや秤を使って手作業で進めておられ、「1日6種類で300個作れる」とのこと。そんなに作れるのはすごいと思いましたし、この規模でもがんばれば十分な量ができるんだととても参考になりました。

私もカレーが好きなので全種類購入してみました。食べながら研究してみたいと思っています。

高山良二さんの生き方から学ぶ

NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)理事長・高山良二さんと、KS西日本バイオジェニックス開発者の渡部社長は、同じ愛媛県出身というご縁から意気投合されたそうです。そこから渡部社長は、カンボジアの子供たちの未来と健康のためにたくさんのバイオジェニックスの提供と学校建設や、現地の加工工場に使うメルトの提供などを通じて、高山さんの活動を長年支援してこられました。今回はそのご縁で、高山さんとお会いする機会をいただきました。

「行きたいからカンボジアに行ったんです。」カンボジアで地雷除去活動を続ける高山良二さんは2002年、自衛隊を退官した高山さんは、10年ぐらいで帰ると言い、カンボジアへ行きました。5年後に7人の方を事故で失い、「カンボジアの人々の生活水準を上げたい、この国を復興させるという覚悟が定まり、その想いが人々に伝わり、支援の輪が広がっていったとのことです。

高山さんが日本語の通訳を募集していることを知り、ソックミエンさんは環境省への内定を辞退し、「日本人の生き方を学ぶ」ために高山さんの通訳として働くことを選びました。その選択の基準は、どちらで働く方がカンボジアのためになるのかを比較した結果だったそうなのです。そして高山さんのもとで共に歩む道を選んだのです。

ミエンさんは高山さんに「目的だけ言ってください。方法は私が考えます。」と、一緒に仕事をしてから「休ませてほしい」「給料を上げてほしい」と口にしたことがないとの事です。

地雷撤去が進み、農地がキャッサバ畑に変わっていったのです。キャッサバは買いたたかれる事があったみたいです。キャッサバを加工するには焼酎とおもいつき、その当時はお金もない中、難しい事を考えずに直観を信じる!新たな挑戦がはじまったのです。

酒づくりの初めの頃は、麹や酵母の調整がうまくいかず、なかなか納得のいくお酒ができなかったそうです。そこで高山さんは、昔からの知人に何度も相談を重ね、何度か相談しているうちに、味を劇的に変える重要な情報と助言を得て、改良を重ねた結果、現地のお酒好きなスタッフが思わず「これは美味しい!」と唸るほどの酒が完成しました。

オーストラリア政府からの支援の条件としてHACCP(ハサップ)認証を取得する事で、クラウドファンディングを活用して。国際基準を満たす工場が出来たのです。

カンボジアの酒造りでは、割れてしまったお米など市場に出せないものを利用するのが常識ですが、ジャスミンライススピリッツは世界最高品質のジャスミン米を約3週間かけて天日干しさせて原材料にしています。天日干しは、機械乾燥と異なり、デンプン粒という微細な組織に負担をかけずに自然乾燥するため、お米の美味しさの元となる粘り・コシ・つや、そして風味に優れます。

1%は本質論で99%は都合論。苦しいけどたえる。そしたら天が味方してくれる。2008年から酒造りが始まり、Kura Master 2023では
ジャスミンライススピリッツ 米部門プラチナ賞
完熟バナナスピリッツ バラエティ部門プラチナ賞
キャッサバスピリッツ プレステージ・コウジ・スピリッツ部門プラチナ賞
マンゴーリキュール バラエティ部門 金賞を受賞。

高山さんのスーハ言葉で
百事如意(ひゃくじにょい)」という言葉を持っている
すべての物事が思いどおりになるという意味だそうです。

高山さんは
「国によって感謝の仕方は違う。国際理解とは、理解できないことを理解すること。」
高山さんは人を知るには怒らせてみること。人間の本質は、怒った時にじがでる、取り繕わない瞬間に現れるというのです。

目的ありきで手段は変えても良いなど話の中で教えてもらいました。

ぐるっと地球の記事の中には下記のように紹介されていました。
高山さんが活動する村では、18歳で地雷処理の訓練を受けた子どもたちが、今では35歳を超えて家族を養い、立派に生活しています。
小学生だった子が、日本に高校・大学と留学し、今では30歳を過ぎて日本で活躍する姿を見ると、本当にうれしくなるそうです。

「高山さんが生きる意味は何ですか」と尋ねられたら、
彼は迷いなくこう答えるでしょう。
「後から来る人たちのために、命を使いたい」と。
「私の命はどうでもいいのです。この素晴らしい日本や日本人をしっかり守り抜くために。」

地雷原で命を救い、酒造りを通して希望を生み、次の世代へ夢をつなぐ。
それは「生きるとは何か」「使命とは何か」を私たちに静かに問いかけてくれる話でした。

色んなお話をお聞きできとても勉強になった1日でした。

存在意義

EXPO 2025 大阪・関西万博のフィリピン館では「ウーブン」をコンセプトにしていまし
自然、文化、そして人々が織り合わさり、より良い未来をともに創っていく というメッセージが込められていました。

展示の中には、こんな言葉もありました。

これから始まる旅は、あなたをどこへ連れていくでしょう。
まだ見ぬ景色へ、そして自分自身の奥深くへ。
本当に自分らしい場所へ。

人と人、そして人と大地がつながり響き合うとき、
その瞬間が心を癒し、魂に新たな調和をもたらす。

そんな思いが込められた織物であれば欲しくなりませんか?

第61回 全国不動産会議 大阪府大会では宅地建物取引業は地域を結びるける触媒であり、語りスト(カタリスト)と紹介していました。

・自分たちの存在意義を明確にする
・地域のいろいろな人と語り合う伴奏型支援ビジネス(長期的に寄り添う姿勢を持つこと。)
・高い専門性で地域の人たちに応える
・媒介件数を増やすのではなく、件数に結びつく機会を増やす(出会いや相談の場を増やすことで、結果として実績につながるという考え方。)
・地域の人たちのライフステージやライフイベントを把握する

不動産屋は単なる仲介業でなく、人と人・人と地域をつなぐ存在であれば地域で必要だと思いました。

つなぐ・つながり・存在意義について明確にする事を考えさせられた1週間でした。


全日の交流会で書道アーティスト青柳美扇 (あおやぎびせん)さんの書いた飛躍