長崎の枇杷農家さんに会いに行きました。実は電話でのやりとりしかした事がなく会ったことがなかったのです。枇杷の葉だけでなく、枇杷の種もお世話になっている農家さんです。
何カ所かで枇杷葉を育て、全部で3000坪以上あるそうです。その内、自宅から近い場所を案内してもらいました。とても山道の中を走った場所にあります。斜面も急な山です。とても立派な葉ばかりです。
それはお手当のびわの生葉の為に、枇杷の木に対して色々と手入れをしているからなのです。一番重要でとても大変な仕事は芽かきです。芽かきは新芽やつぼみをとります。
つぼみを取らないとびわの実をならす為に、花が養分をたくさん使うそうです。木にもとても負担をかけるそうです。
ちなみにびわの実をならした後の枇杷の木の写真です。葉がまばらでスカスカの状態です。
実をならす時は、枝も見て丈夫なのだけを残し、育てるそうです。新芽もそうです。新芽を一つだけ残し、あとは摘み取るのです。そうすると立派な葉がそのあとに、育つそうです。
枇杷の実を出荷していた当時は除草剤を使っていたそうなんです。その時は、土が固くなりミミズさえいなかったそうです。草刈りもほぼしなくても草が生えてこなかったそうです。
だが除草剤をやめてからは、土もふかふかでミミズもたくさんいるので、イノシシがミミズを食べる為に、土を掘り返すそうです。除草剤を使っていないので、定期的な草刈りも必要になってきます。
他にも米ぬかをまいたり、EMを使ったぼかしを使って野菜を作ったりして、野菜の育ち方が明らかに違うことを実感され、徐々に自然農法に近づけていく考えになったそうです。
枇杷の実も袋がけせずに、自然のままに育てる方がおいしいですよ!と教えて頂きました。
他にも、枇杷の葉を採りやすくするために、枝をひっぱって枝のつきかたも収穫しやすいようにコントロールしているのです。
枇杷の葉の為に、手の込んだ作業をいつもして頂いていたのです。どおりで立派な葉がくるのだと納得しました。
行く前には、昼食はどこかで食べてくるとお伝えしていたのですが、車で向かっている最中に、「昼食も用意しているので」とご連絡をいただき、お昼も家族でご馳走になりました。
あとで奥様から聞いたのですが、「食事をしながらの方が色々と話しやすいと思うので」という事で前から食べながら話す事を考えて頂いていたみたいでした。他にも枇杷の種を保管するのに、冷蔵庫まで買ったと教えてくださいました。
私達は、そこまで知らず保管などもお願いしていました。見えないところでたくさんの優しさと良い物を作るという努力があり、本当に感謝でいっぱいの気持ちになりました。
本当にみるからに優しいオーラが出ている農家さんでした。お会いできて、本当に良かったです。