玉ねぎ定植の積み重ね

今年はまず、極早生の玉ねぎを約3,000本、晩生を13,000本ほど定植することができました。どれだけ忙しくても、毎週欠かさず定植機を動かしてコツコツ作業を進めています。

玉ねぎの列が少しずつ増えていくのを見ると、前に進んだ!という嬉しさがあります。この“積み重ねていく実感”が面白い所でもあります。

定植前には、玉ねぎの移植をしやすくするために電動ガーデントリマーで苗を切っていました。しかし実際にやってみると、最終的には機械の上で再度切り直す事を行っていました。そこで電動トリマーを使うのをやめて、玉ねぎの移植機に乗った状態で苗を切り、2度切る事をやめて少しだけですが作業の短縮にもなりました。

一つひとつは小さな作業でも、こうして積み重ねた時間や工夫が、続けるほどに結果として返ってきます。まだまだ玉ねぎ苗が残っているのでまだまだ続きます。

自然にあわせる

天日干しをしているのですが、晴れが続く日がありません。雨が降ったり、曇ったりでした。ようやく籾の水分量が計測できるデジタル米麦水分測定器が届き、前日の雨の影響もあってなのか、水分量は18%。場所を変えてもう一度測定すると19%でした。

数日後、晴れの日が4日ほど続いた日に計測してみると15%まで下がっていました。
晴れの日が続かないと、水分量が減らないのかもしれません。さらに天日干しした稲を足踏み脱穀機で籾だけを脱穀するにはまた時間がかかります。どうしても天候を見ながら一気にしないと、なかなか作業が進まないような気がしてきました。

そんな時に玉ねぎも雨の前日に機械で植え付けをしたいと思い、3000本ほどだけ植え付けが出来ました。

こちらの都合や予定ではうまくいきません。天気と作物の状態を見ながら自然にあわせ、タイミングをみての農作業になります。

収穫と観察の大切さ

月曜日からお米のバインダーでの収穫、天日干しの作業などを手伝ってもらえてだいぶん収穫が進みました。

1反の田んぼに対して追加で単管を建てて、計28本です。この田んぼは残り20%ぐらいです。だがまだ、上の田んぼが1反ほどあります。

そこにも単管を新たに11本建てて、天日干しができるようにロープを3段に張り準備を行いました。

2週間ほど天日干しをしているものをかじってみると、とても収穫しても良い感じに思うのですが、保管の事を考えると、籾の水分量15%ぐらいが良いみたいですので、水分量を計測できる機械を注文しました。

単管も端の場所はかなり重さで傾いているのでラチェット式のタイダウンベルトを使い、丸い10ミリほどの鉄筋の棒で支えようとしても、うまくできなかったので田んぼの端にある木とつなぎ合わせています。

玉ねぎも順調に育っているので、玉ねぎを切る事が出来ました。切る事により茎が太くなるのです。何度かこのような作業を行い、玉ねぎの移植機で植えやすいようにします。

お米のことばかりで久々に畑をみるとジャンボ冬瓜になっていました。忙しくても観察をしてないと、良いタイミングを逃す事もありますし、こんなに大きくなる時まで置いておいたことがないので、これもどんな中身なのかみる良い機会でもあると思っています。

稲架掛け(はさがけ)に挑戦

稲架掛け(はさがけ)を木と単管の両方で組み立て、7日前に刈り取った稲を掛けていました。どちらの方法でも倒れることなく、無事に稲を干すことができました。

単管のほうは3段で干せるようにしましたが、どの長さが適切なのかわからないので、少しずつ長さを変えて試しながら設置しました。

最終的には、計22本の単管を立て、そこに直角に固定する直交型クランプを1本に3か所に設置して、3本のロープを張って支える形にしました。土手に置いたままだった稲もすべて掛け終わりました。

1反分の稲をこの方法で干せるのかはまだ分かりませんが、やりながら考えることの繰り返しです。

この天日干しが終われば、稲から藁を取り除き、籾だけを精選する作業があります。その作業をするのにハーベスタという機械がいります。そして籾から籾殻(もみがら)を取り除いて玄米にする作業をもみすりと言い、籾摺り機がいります。籾摺り精米機とハーベスタを購入するため、助成金の申請を行いました。

みどり公社・農業委員会を通じて畑を借りて4年目でも農協には加入できず、乾燥・籾摺り・選別まで行えるライスセンターも予約がいっぱいという理由で3月~4月頃に相談して利用できないと断られました。箕面市や茨木市では、新規で農業を始める人にとって環境がかなり厳しいと感じます。なので自分で道具をそろえるしかなく、お米を作るのに多くの機械は必要ですし、お金がかかるので採択されればありがたいのです。

農作業は想定よりかなり時間がかかっているので、機械の動かし方を動画で撮りましたので、見てもらって手伝ってもらおうと思っています。一人では大変ですが、次につなげれるように色々と試してみようと思っています。

稲刈り

初めての田んぼでの米作りで、農薬・化学肥料・除草剤不使用で行い、ようやく収穫できるようになってきました。

天日干しをするのであればコンバインを使うと刈り取りして、脱穀までしてしまうので、バインダーを使いました。バインダーは稲を刈り取り、束になると結束してくれるのです。

機械もはじめて使うので、説明書をみながら操作をしていました。結束するためのひもが切れて説明書を見てもよくわからず、隣の農家さんに聞いてもわからなかったので、メーカーのクボタに電話したりで、ようやく使いながらバインダーの操作に慣れてきました。

収穫したあと稲架掛け(はさがけ)のやり方も調べながらどうやろうかと思い、木を交差して打ち込んで、間に竹を置き、そこに刈り取った稲をかけてみたり、単管を使って竹の代わりにロープを使って見たりなど試行錯誤です。

一人での稲刈りと天日干し作業は思った以上に時間がかかり、2反(約600坪)の田んぼのうち、まだ収穫が1割ほどで天日干しが少ししか終わっていないのです。

お米の一粒一粒が貴重な物で、こだわりと努力のつまったものでもあり、かなりの時間がかかるのがよくわかりました。今月中にすべて収穫して、天日干しが出来たら良いなと思っています。