私は乳酸菌生成エキスの原料となる大豆畑の後に、車の中で佐野さん
からお話をお伺いしている時に無農薬の緑茶を頂いた事を思い出しま
した。まだ、時間帯は13時ごろでしたので私も突撃インタビューで探
そうと思いました。
そこで無農薬の緑茶を作っている所を探し、電話をしてから車で1時間
ほど離れた場所に向かいました。ちょうど大阪への帰り道の場所でし
た。私が向かった緑茶畑までの行く道は、ほぼすべて緑茶畑で埋め尽
くされている場所でした。
緑茶畑に着くと、工場内にいた方が機械を案内してくださいました。
説明してくださった方は、この工場を共同で使っている3人の農家さ
んの1人で、3人の農家さんはそれぞれ違うブランドで無農薬で緑茶を
作っているのです。
工場だけでなく、私は畑にも見学に行きたかったので、工場の近くの
畑を見に行きました。周りと色が全然違って、緑色なのですが薄い
なって思いました。くもの巣も他と違って張っていると思いました。
あと、畑の中の土がとても軟らかいのです。靴が1センチほど埋まる
感じです。
畑は何箇所もあり、違う場所にも女性のスタッフの方が連れて行って
くださいました。その時に、工場の設計・設立をし無農薬での緑茶を
作っている農家の農家さんと会うことが出来ました。
他の畑より緑色が薄いという事を農家さんに感想を言ってみました。
農家さん:色が薄いんです。他の畑は肥料が多いもんですから、濃い
緑してます。うちの畑の色は、こういう黄緑に近いです。梅雨過ぎる
と、夏になると濃い色になります。だいたい山の自然の緑は今はまだ、
淡い色なんですね。これから緑がグッと濃くなるんです。温度が上が
ると。夏になると。自然っていうのは、だいたい柔らかい色から段々
に濃い緑に変わっていくっていうのが普通の自然の流れなんです。
今、茶畑はもの凄い窒素肥料多いもんですから、新芽の時から濃い緑
なんです。あの窒素肥料その物なんです。だから、不自然なんですけ
れど、それが当たり前になってしまっているから、その不自然さがわ
からなくなってきているのです。
坂井:緑茶の木の下に蒔いているのは、米ぬかと何かいれてるんです
か?
農家さん:米ぬかだけです。微生物を活性化するためにです。
米ぬかがなかなか手に入らないんですけど、たまに入るもんですから、
それで肥料程の入れ方はしてないです。これで雨が降ると、白いカビ
が生えたように真っ白く菌が繁殖します。後はこれを、ススキですけ
ど、これを夏場は敷きこんでます。毎年入れるんですけど、分解して
無くなっちゃうんです。
農家さん:うちの畑も15年ぐらい前までは、もの凄く草はたくさん入
れてたもんで、なかなかそれが、分解しなくて、1?2年目と層をなし
てあったんですけど、もう今は、直に分解してしまうから、土がむき
出しになってしまう。そんな状態が今はずっと続いています。
農家さん:昨年は年に1度しかお茶はとれませんでした。まわりは、
2番茶の肥料をやって、この梅雨の6月の時期に2番茶をやるんですね。
肥料と農薬を使うからできるんでしょうね。
ただ、うちの場合は、自然栽培で、新茶もそうですけど、肥料は、
この春先から夏までは特にやらない。先ほど言ったように、糠は手に
入った時にやらないと腐っちゃいますから、生のままで。それは、
微生物を活性化するために多少はやるんですけど、基本的に微少だ
と思いますよ。
他の農作物も全部そうですけど、植物が肥料を求めているときにや
るっていうのが、基本的な肥料のやり方ですよね。でも、肥料を求
めているときっていうのは、根っこが伸びているときなんです。当然
そうですけど。根っこが伸びて、肥料を吸って成長するんですけど、
根っこが伸びるときに肥料をやると、根っこっていうのは、そこで
終わるんですね。肥料がくれば、それ以上伸びませんのでね。です
ので、根っこはしっかり伸ばす必要があるので、その時期には肥料
をやらなくて、全く時期外れになります。
時期外れの冬なんです。秋にもやるんですけど、秋っていうのは
この夏場にゴマの油カスをやるんですけど、、、
他にも色々と取材しましたが公開するのは今の所はここまでにしま
す。本当にこの無農薬緑茶の農家さんも試行錯誤の連続でここまで
行き着くには何年もかけた成果です。
私は今後もこだわりの農家さんを応援したいですし、少しでも認知
してもらえるようにご協力できたらと思っています。実は私も無農薬
栽培に関わろうとしています。先週は、私が勉強しに行っている農家
さんの所にちょうど毎日放送のニュース番組「VOiCE」から取材が来
てました。
取材のアナウンサーなど本当に野菜を食べて感激していたので、遠く
から見ていた私も嬉しい気持ちになりました。一緒に写真も撮りまし
たが、放送日を聞くのを忘れてました。