自然栽培農法実践での気付き

自然栽培農法を知ったのは、7月9日・10日に島根県で開催された
自然農法の勉強会でです。本当に無肥料で野菜が育つのかと疑問
に思っていました。すでに10年以上実践されている方のお話で、
野菜は元気よく育ち、しかも周りの畑が虫の害で悩まされていて
も、虫が寄り付かなかったとの事です。

今までは、有機肥料(発酵鶏糞とオガクズなど)を使い、農薬を
使わない農法で野菜を作ると、どうしても虫がよってきて穴だら
けになっていました。だから虫が寄ってくる野菜は、安心の象徴
だと思ったのですが、それが勉強会での話を聞いて少し私の解釈
が間違っていると思いました。

私は、その衝撃の事実を知り、1350坪借りている農園のうち200坪
ほど自然栽培農法を試しています。すると、本当に野菜が育ち、
虫に食べられているのが無農薬栽培の有機肥料の野菜より本当に
少なく、食べられていない箇所の方が多いぐらいなのです。

私は自然農法を知るきっかけをえて、恐る恐る試している自分を
分析してみると、いままでの固定概念ではありえないことをする事
は勇気がいると自分でも感じる事が出来ました。

そして、結果を得るにも時間がかかる。
貴重な時間をかけて「本当に体に良い野菜」を作るには何をすれば
良いのか?という自分への問いに対する信念と「おれにもできる」
という自信などを探しながら行っていたと思います。

未知の体験ですので、すべての畑を一気には自然農法に出来ません
でした。「もし収穫が出来なかったときには、半年間自家菜園レス
トランに野菜を持っていく事が出来なくなるのでは?」という事も
考え、全体の15%ほどしか試す事が出来なかったのです。

私にとってこの割合が勇気があるか?信念があるか?という問題
ではありません。挑戦したことで本当に新しい発見が出来、今後
はもっと自然栽培農法の割合を増やしたいという自信につながっ
た事が、私自身には大きな成果でした。