稲刈り

初めての田んぼでの米作りで、農薬・化学肥料・除草剤不使用で行い、ようやく収穫できるようになってきました。

天日干しをするのであればコンバインを使うと刈り取りして、脱穀までしてしまうので、バインダーを使いました。バインダーは稲を刈り取り、束になると結束してくれるのです。

機械もはじめて使うので、説明書をみながら操作をしていました。結束するためのひもが切れて説明書を見てもよくわからず、隣の農家さんに聞いてもわからなかったので、メーカーのクボタに電話したりで、ようやく使いながらバインダーの操作に慣れてきました。

収穫したあと稲架掛け(はさがけ)のやり方も調べながらどうやろうかと思い、木を交差して打ち込んで、間に竹を置き、そこに刈り取った稲をかけてみたり、単管を使って竹の代わりにロープを使って見たりなど試行錯誤です。

一人での稲刈りと天日干し作業は思った以上に時間がかかり、2反(約600坪)の田んぼのうち、まだ収穫が1割ほどで天日干しが少ししか終わっていないのです。

お米の一粒一粒が貴重な物で、こだわりと努力のつまったものでもあり、かなりの時間がかかるのがよくわかりました。今月中にすべて収穫して、天日干しが出来たら良いなと思っています。

継続が大きな実りに

玉ねぎの移植機を去年から使いはじめて、玉ねぎの育て方が大きく変わりました。288個の穴があいたるポットに、玉ねぎの種を1つずつ入れていきます。この288穴あるポットを1個終わらせるのに15分ほどかかるのです。単純ですが根気のいる作業です。

水を毎日あげていると数日でタマネギの芽が出てきます。この芽が出ると一安心です。この作業を何度も行い、家族の協力もありようやく50個ほど出来ました。

お米は順調に育っています。ようやく中古で稲を刈るためのバインダーを購入できました。2反の田んぼのうち片方の田んぼのみ乳酸菌生産物質メルトを入れています。一粒万倍(いちりゅうまんばい)となり、お米として食べれる日を楽しみにしています。

1年目から米作りで農薬・化学肥料・除草剤不使用で難しいと言われていましたが、それでもやってみないとわからないですし、何を言われてもどんな事にこだわるのかが大事だと思っています。

小さな積み重ねと信念を持って続ければ、きっと大きな実になると思っています。

過酷な暑さに咲く花

畑では、この暑さの中でもオクラがきれいな花を咲かせています。水をあげていないナスは食べれそうな実がならず、カボチャは元気にツルを伸ばしています。

ムクナ豆も力強くツルをぐんぐん伸ばし、田んぼでは雑草が次々と生えてきますが、少しずつ色が変わり、稲との見分けがはっきりしてきました。

畑では過酷な環境でも元気に育つものや手間をかけないと育たないもの。ほっといても自然に成長するもの。同じ条件でも成長の差が大きいものなど色んな光景が畑ではあります。

どうやったら活かせるのか?活かせる環境やその野菜にあわせて対応を変えないとうまくいかないのです。

人間も自然界も一緒で、その環境や仕事にあう合わないの見分けや、どんなサポートをすれば活かせるのかを考えるに至るのも、一緒に成長出来たらいいなー、もしくはその取り組みが楽しいか、やりがいがあると思えるのか、などの思いにつきると思いました。

米は順調に育っています。収穫に向けて、コンバインやバインダーを探しています。
天日干しにするとお米がさらに美味しくなると聞き、挑戦してみたいと思っています。

すぐに試せばもっと良かった

倉庫に、見慣れない機械が置いてありました。
「何だろう?」と気になって調べ、ネットで説明書を探して印刷。持ち歩きながら、時間のある時に試してみようと思っていました。

しかし、そんな時間のある時は来ず、気づけば2年が経っていました。

ある日、偶然にも、その機械が置いてある小屋の前で、クボタのトラクターをメンテナンスしてくれる方と出会いました。
小屋の中の機械の事を思いだし「これ、使えるのかを見てもらえますか?」とお願いしました。

タイヤの空気は抜けており、長年使われず放置されていました。
ガソリンを少し入れてエンジンをかけてみると動いたのです。
さらに使い方を教えてもらうと、これがとんでもなく便利な機械だとわかりました。

もっと早く使っていれば
草刈りの時間は大幅に短縮できたでしょうし、経費も削減でき、他の仕事にもっと力を注げたと思いました。

その機械はハンマーナイフモアで、草刈りの高さを調整でき、雑草に埋もれた野菜やマルチ、杭、防草シートをとる時に便利なのです。平地での作業効率は抜群。
トラクターで耕すように土は掘り返さず、必要な部分だけ草を処理できるのです。

使ってもいい!と言われながらも、実際に使えるようになったのは2年後。
偶然の出会いが、ようやくその価値を知ることが出来ました。

今回の出来事で感じたのは
すぐに試す、わからないことは知っている人にすぐ聞く。
それだけで、仕事の質も時間の使い方も大きく変わるなー。

倉庫にこんな便利な物が眠っていたことに感謝です。

どれが本物か?

どれが本物か見極める秘訣はなんなのか?
面接であっても、取引先であっても、農業でも

農業では田植えをした直後の苗がまだ小さいうちは、畝の間や植えた間隔以外の所に生えている雑草をとっていけば簡単ですが、大きく成長するとどれが雑草でどれが米の苗なのか、とってもわかりにくいのです。


下の田んぼ 雑草の少ない田んぼ


上の田んぼ 雑草の多い田んぼ

太陽の光が当たった時の色の違い。根の張り方、葉の形や長さ、色、そして全体の姿など色々と観察します。
それでも間違えて取ってしまう事もありますが、雑草を抜くと新たな光が差し込み、米の苗は大きく成長するような期待が持てます。

問題が大きくならないうちに、早いうちに、どんどん手を付けていかないと、見分ける事が困難になりますし、大事なものまで影響が及んで成長を阻害される事などもありえるのです。


雑草と米苗

暑ければ雑草はぐんぐん大きくなりますし、自然と向き合いながらも、本物を見極めれるように田んぼで奮闘中です。