去年の10月23日に韓国の企業の方から招待していただきました。
ワールドスタジアムの中で世界の方々のバイヤーが集まるイベント
です。そこで高麗人参関連の商品を提供する3社からお話を聞く事が
出来ました。
韓国のワールドスタジアム
商談会場
各会社言い分を聞いていると、高麗人参の本物はどういうものなのか
がある程度わかってきました。
まず1社目は、高麗人参組合が韓国には12団体ほどあるらしいのです
が、そのうちの6団体の理事をした事があり、自ら団体をおこされ
高麗人参を広めている社長から話を聞く事が出来ました。
現在は、15万坪に高麗人参を作りながら移動しているそうです。
高麗人参の中でも紅参の場合は、1回作ると同じ場所では20年間作ら
ないようにしているそうです。その間は、人参以外の作物を作って
いるそうです。それと、肥料としては、小麦のかす、まめ科などを
中国から無農薬のものを輸入して使っているそうです。牛糞とか
鶏糞はつかっていないそうです。
それと国の政策ですから、もちろん無農薬なのです。
しかも6年経過したものだけが商品となるのです。この6年と言う年月
は、ちょうど人間で言うと成人らしくて、6年を過ぎるとだんだん
効力が衰えてくるそうです。
この方は、35年間高麗人参を作り続けていて、作り方の解説本などの
情報提供などもおこなっていたそうなんです。その為、収穫時期は
9月20日~11月20日の間が一番良い事も経験の中で知っていて、
今日は10月24日ですからちょうど収穫時期だったのです。
私は、カタログも商品も何も見せてもらいませんでしたが、通訳を
通じてこだわりを聞けたのです。
それと、良い高麗人参を作るには、3つの条件として
1、 良い土壌
2、 種子のよさ
3、 技術
だそうです。良い土壌というのは、まずは土壌検査については政府が
行ってくれるそうなんです。この検査の結果はだいたいこの社長の
目利きとほぼ同じらしいのです。
それと種子のよさとは、ふるいにかけて大きい種を厳選しているそう
なんです。
技術に関しましては、35年間作り続けている事と、技術についての
書籍などに協力して情報提供を行っているので、安心です。
高麗人参と言えば正官庄(せいかんしょう)の商品が有名ですので、
違いを聞いて見ました。この辺は、書けませんので省略します。他の
2社も話をじっくりお伺いしましたが、この1番目に聞いた社長の話が
説得力と安心感が伝わってきました。
商談会の後には、夜食はバイキング形式です。バイヤーの方、現地の
企業、通訳の方などが混じって一緒に食事です。食事が終わり、帰る
際にはとっても熱く高麗ニンジンの事を教えてくださった社長が
「坂井!坂井!」と呼んでくれて、明日サンプルをホテルに持って
行くからとちょっとした英語で会話しました。
数ある商談者と会っているに関わらず顔と名前を覚えて頂いて、本当
に嬉しかった出来事です。