医療ケアが必要な重度の障がい者のグループホームを見学

大阪で重度のグループホームを探したのですが医療ケアが必要な方を受け入れていて、看護師が24時間対応している所が見つからないのです。兵庫県川西市でも重度のグループホームを運営している所に聞いたのですが、訪問看護もグループ会社で経営されている所でも24時間看護師が常駐して運営はしていないらくし、医療ケア対応で24時間看護師が常駐している所はないのです。

探してみると福岡県で医療ケア対応で24時間看護師常駐の重度のグループホームを運営している医療ケアRe’sela Holmesという会社があり、見学に行ってきました。


リセラさんのグループホーム

とても気になっているお風呂を見せて頂きますと、ミスト浴を導入されていました。前に大阪で見たタイプと同じでした。この施設でもミスト浴を導入される前に実際に使って見て色々と試された中でミスト浴が一番良かったらしく導入されたそうなのです。

お部屋も見学しましたが、区分5・6の重度の方や医療依存度の高い方が入居されているので呼吸器をつけている方・寝たきりの方・呼吸器をはずして食事される方・デイサービスに行かれている方など様々でした。

驚いたことが費用が一般的なグループホームと同じような料金設定なのです。それとこの会社の方針として「ご自身がお持ちの残存機能を最大限に引き出し持続する。ココロもカラダも元気になれるリハビリテーションをご提供」というのは、ご利用者に応じて、会社の方針でリハビリを行うので、訪問看護のプランに入っている入っていないは関係なく、会社負担であっても行う事もあるそうなのです。

この会社は他にも脳梗塞の方を対象に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、鍼灸師などで力を合わせて60日間改善リハビリなどを行い、リハビリにとても力を入れている会社なのです。

以前に脳内出血で左半身麻痺になりましたが独自のやり方でリハビリを行い、5か月後には運転もすることができ、足も手もなに不自由なく動くようになった堀尾さんを取材した時に堀尾さんは無償でされていたので、それを事業として行うにはどうしたら良いのかと思っていました。

リセラさんはないものは自分達で作れば良いという考えです。医療ケア対応の重度のグループホームをされる時には全国で調べると2件ほどはあったそうです。まずは施設を建てるのか借りるのか?建設会社はどうするのか?資金はどうするのか?銀行は?色んな事を3年ほど前から行いようやく理解をして頂いたそうなのです。

医療ケア対応の重度のグループホームをはじめてオープンした時は、必要とされているのですが、利用者の状況は思わぬ結果だったそうですが、ショートステイでの対応によりどんどん入居者希望が増えて、満床になっていったそうです。今では4棟目のオープン予定もあるのです。

ここでは書けない苦労や試行錯誤・アイデア・採用・教育など色々とお聞きできたのでとても勉強になりました。

お話を聞いている時に強度行動障害の方と関りのある方からお話を聞く機会を頂けました。体を叩かれたりする事もあったり、壁紙をはがすなど表現の仕方に特徴があるとの事でした。その方は強度行動障害の方を専門にしているわけではないみたいですが、そのような方が集まってくるそうです。

対応の仕方によって信頼感・安心感などで口コミで広がり、同じような悩みを持った方に頼りにされているんだと思いました。


福岡県の太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)でみた木