4500個ほどの玉ねぎ被害

畑に行くとイノシシに玉ねぎの畝を掘り返されていて呆然としました。だいたい4500個ぐらいの被害です。ここで幼稚園児の体験農園をしようと思ったのに、、、





これをまた植えなおしてやり直すのか、猪の対策をどこまでするのかを考え、さらに被害がでないように柵を行いました。

近隣の畑でも猪が土を掘り返しているのでまだまだ続きそうです。新しい農地へ今年の9月からは完全に移行するのに

自然と共生するとはこの地域の環境も含めてすべてひっくるめて考えないとと改めて思いました。

立派に育った大根

箕面市粟生間谷の畑をはじめて13年目ぐらいなりますが、今年の8月末でこの場所での農業は最後になります。もともとは田んぼで最初は雨が降ったら水がかなりたまったり、トラクターで耕していて、身動きが取れず、2人がかりでなんとかぬかるんだ所から出した事などもありました。

今では土の状態が変わり、水はけがよくなり大根も豊作です。




左の畝も右の梅も大根です。

この大根・菊芋を使ってナーシングホームきらら看護の家で2月25日におでんを作って食べてもらう予定です。もちろんご利用者さんの好きな物のご要望も聞いて、スタッフも含めてみんなで食べる予定です。ちょっとしたイベントです。



畑はこの箕面の畑から歩いて10分以内の場所で1400坪ほどはほぼ確保できているのですが、畑を手伝ってくれていた方が箕面の畑に比べて水はけが悪い!雨の後は水がたまってひどい!玉ねぎが枯れているが大丈夫なのか?土がサラサラしていて杭が抜けやすい!など色んな事を言われていましたが、私からしたら順番に対応するしかないと思うぐらいです。

耕作放棄地はほぼもともと田んぼの所が多いので、水はけが良ければラッキーです。水はけが悪いので穴をほって放置して水のたまり具合などを観察していると、掘った穴にコケみたいなのができ緑色になってきました。

穴を作っていき、菌床・もみ殻・落ち葉などを入れて炭素循環農法を少しづつ取り入れていく予定です。

今は水はけが悪く、土が粘土のようで固まっている感じですが、秋の幼稚園児のジャガイモ掘りの後にジャガイモを探して種芋を139個植えました。



イノシシに一度米ぬかをまいてマルチをした畝を荒らされたのですが、ネットで柵をしてからは荒らされていないので、米ぬか入り使用済み酵素を雑草を抜いて玉ねぎの周りに入れてみました。

新しい場所でまた試行錯誤しながら一から土作りを行ったり、猪がでるので、猪はミミズ以外の米ぬかは大丈夫なのかも実験していき、観察していこうと思っています。

畑の通路工事

茨木の畑では隣の農家さんと共有の通路があり、米しか作られていないので今は何もされてないのですが毎週土曜日に麦かすを運んでいると、通路は半分以上は使わないでほしいという事でした。

隣の農家さんに、毎週土曜日だけ使わしてほしいとお願いしましたが、どうにもならず積み上げられていたコンクリート平板を使って通路を広げてみました。コンクリート平板は借りる際に積み上げられていたものです。



土を掘って平板を敷いていくと、ある平板の枚数でちょうど良い感じに出来きました。



隣の農家さんが言ってこなければ通路を作らなかったと思います。昼からリフォームの打ち合わせもあったのですが、この日は麦かすの量が少なかったので、午前中に運び終え、昼から打合せもでき、それから通路が作れて、すべて予定通りに出来たのです。幅にすると1メートル近く有効に使えるようになりました。



起こった出来事で対応していくと、労力は使いましたが隣の農家さんとの約束も守りつつ、今後の農作業の作業効率があがる結果になりました。

加工所の予定地は、今回2戸の戸建てを売却してくれた不動産会社が所有していて、そこを買おうとしています。この不動産屋は所有物件すべてを仲介させてほしいと営業にきた事がきっかけでした。今ではリフォーム会社も紹介してもらい、色々とお世話になっているのです。

弁当などを販売するために飲食店営業、そうざいを販売するためにそうざい製造業、レトルト・ドレッシングを作るために密封包装食品製造業の営業許可を取得しようと考えています。

そのためにはたまたまキッチンがダブルシンクなのでそのまま使えます。さらにレバー式の手洗いを設けて、もう一つシンクを作り、小型レトルト釜を設置するために簡易な排水溝を作ろうとしています。

そして壁をつぶして駐車場を作ろとしています。それをしても許可に影響がないかも市の検査指導室に確認をすると、切土をした際に2メートル以上の擁壁もしくは盛土の場合は1メートルの擁壁を作る場合は建築指導課に相談しないといけない。それ以下であれば相談はいらないと返答を頂きました。

それと説明会の際に施設外就労の事を話したのを同席していた市の職員の方から確認した方が良いとの事で施設外就労の場合は市内・市外問わずすることができるのか聞いてみると、そのような制限はないとの事でした。

説明会もしないと断言してきましたが、多くの方が不安に思っているという声を自治会長さんから聞いたので説明会の日時を設定して頂きました。そこに箕面市の職員の方も自治会長さんの要望で二名来てくださっていたのです。

色んな偶然やご縁、知識や経験を積むのは、すべて周りの人の影響もあるので出来事をどのように受け止めるのかで変わっていくのかもしれないと思いました。

ムクナ豆の納豆・味噌

隣の農家さんがムクナ豆の納豆とか面白いんちゃうという事で、藁(わら)をもらい、ムクナ豆の納豆づくりを妻にお願いしました。まずは豆を水に浸して、そこからわらを熱湯で消毒して、わらで包み発泡スチロール中に入れたり、タッパに入れたりして遠赤外線暖房機サンラメラの前に置きました。


ムクナ豆フロリダベルベットビーンを水に浸す

ある程度、温かい温度で保たないといけないみたいです。3日ほどたつとこんな黒っぽくなりました。少し食べてみると、少し粘っこかったのですが、あまりおいしくありません。このムクナ豆納豆の2日目も試食してみたのですが、下痢をして、3日目も食べてからお腹の調子が悪く、下痢でした。もしかしたらすごい良いのかも知れませんし、納豆に関しましては、納豆屋さんに聞いてみようと思っています。



ムクナ豆をさやから豆を取り出すのに、生活介護事業所のもみじの家にお願いしました。ムクナ豆は乾燥すると、とてもさやが硬くなり、豆を取り出すのに少しコツがいりますが、とってもきれいに豆を取り出して頂き、25キロほどのムクナ豆のフロリダベルベットビーンが届きました。


ムクナ豆フロリダベルベットビーンを取り出した後のさや


ムクナ豆フロリダベルベット

この豆を味噌にするために味噌屋さんを探し電話をしてもらい、商品化してくれる会社を探してもらいました。大豆でないので断られる事があります。ムクナ豆の味噌については「ムクナ豆味噌の調製および調製過程における抗酸化活性の変化」と論文が出ています。そこで論文を読んみると、下記の内容が書かれていました。(論文を引用しています)

Fig. 5 に示すように,発酵開始時,ムクナ豆甘口味噌の総ポリフェノール量は大豆甘口味噌より約 3.7 倍多かった(p<0.05)。熟成に伴い,ポリフェノール量は有意に増加
し,発酵終了時には発酵開始時に比べてムクナ豆甘口味噌は約 1.7 倍に,大豆甘口味噌は 3.7 倍にも増加した(p<0.05)。しかし,ムクナ豆味噌のポリフェノール量は,発酵終了時においても大豆味噌より約 1.7 倍多かった(p<0.05)。

ムクナ豆味噌の L-DOPA 量は仕込み直後には味噌湿重量 100 g 中 0.14-0.26 g 残存していたが,発酵開始後は直線的に低下し,味噌完成時には検出されなくなった。官能評価の結果,ムクナ豆味噌の総合評価は大豆味噌に比べて高い傾向を示し,中でも米麹を用いた甘口味噌の評価が高い傾向がみられた。ムクナ豆米麹甘口味噌の抗酸化能は大豆米麹甘口味噌よりも有意に高く,DPPH 法では 1.7 倍,ORAC 法では 4.5 倍高値を示した。これらのことより,ムクナ豆を主原料とした味噌は発酵過程で L-DOPA が消失し,嗜好性が良好で,抗酸化能にも優れることが示された。

論文飲用ここまで・・・・

論文に書かれている内容では、抗酸化作用及ポリフェノール量が大豆の味噌より優れているみたいです。なのでどんな味噌になるのか楽しみです。商品化できるようにまずは試作を作ってもらう予定です。

寒い時期の畑仕事

玉ねぎの苗をまき終わるとそのまわりに米ぬかをまいたりします。茨木市の畑では猪が出るようになり、畑の土を掘り返してあらしまくっているのです。土を掘り返しても全く野菜は食べません。周りの農家さんが言うには土を掘り返してミミズを食べているそうなのです。イノシシは、米ぬかなども好きで玉ねぎの畝に米ぬかをたっぷりまき玉ねぎを定植していました。

すると、猪に何カ所か掘り返されていました。だが米ぬかを目当てに掘り返したような感じではなく、土の中のミミズ?が目あてなのか、ほんと不思議な猪でもあります。だが米ぬかを入れてマルチをした畝の場所だけが狙われたので念のためにアニマルネットをしました。



箕面市の畑では、猪の被害もありませんが米ぬかをまくと鳥がよってきてたのですが、寒くてよってきてなかったので、米ぬかをまくのを子供達に手伝ってもらいました。二人で2時間ほど玉ねぎの周りに米ぬかをまいてもらい7畝で4400個ほどお手伝いをしてもらいました。





他にも収穫が終わった畝のマルチの片付け、体験農園後の畝の所で採り残しのジャガイモを種芋にするためにかき集めたり、ゴミを集またり、土壌改良のために1メートルぐらい畑を掘り、水が抜けているかの観察や穴が増えてきたら、菌床・もみ殻・落ち葉・剪定枝などを入れる準備など、作物を作るための準備は手間をかけた分だけ体に良くなり美味しくなるのです。

ここが人には見えにくい努力であり、いかに続けるかだと思っています。

玉ねぎの種まきはすべてが発芽するわけでないので、玉ねぎの苗が足らないより十分に余るぐらいを心がけて種をまくのでかなり畑で苗が残っているのです。それを分けてほしいとご近所の農家さんが言ってきたのでおすそ分けすると、立派な白菜・水菜を頂きました。思いがけないプレゼントでありがたいものです。

周りの農家さんとも話したりする事もありますし、あっという間に畑での1日は終わります。今年は、周りの耕作放棄地を徐々にですが借りていき、農地も広げていき、加工品も増やしていけたらと思っています。