京都府で山が売りに出ていましたので見に行きました。雨が続いてましたので道路が封鎖されているか市役所に確認をすると、京都から行く場合であれば一部通行止めで迂回しないといけないかったのですが、会社の事務所からですとその道は使わずに車で1時間半で着きました。
雨が続いていたため、林道には山から水か流れています。林道の入り口に土嚢(どのう)が積んであり水の流れを変えいて、道がふさがっていたため、近くに民家があり聞いてみました。
すると、この林道の先には墓地もあり、普段はトラックも通っているとのこと。土のうは大雨の時に置いているだけで、移動させても良いとの事。
そして、熊とかいるのか?を聞くと、熊や鹿、タヌキなどなんでも出るとの事。
土のうをどけて道を進んでみると、水はかなり林道に流れているは、少しぬかんでいるわ、道路に鹿の死骸はあるわで1.2キロほど林道を進んでいくと、木で道をふさがれて、降りて木をどかそうとしたのですが、かなり長くいろんな木に引っかかっていてどうにもなりませんでした。
結局、売り出していた山までは行けず、帰り道で人を見かけたので、この辺りでニホンミツバチがいるのか?を聞いてみました。すると、数年前に家の近くに巣があり、駆除しようとした時に相談した人がいてるとか、ニホンミツバチはこの方やったら養蜂しているという方を二人紹介してもらいました。
名前と目印を頼りに、またすれ違った方に道を聞き、ニホンミツバチはいるのか?その方はどこに行けばいいのか?などを聞き、時間がなかったので教えてもらった方の一人の方のおまんじゅうやさんの場所を確認し、進んでいくとニホンミツバチと書いてあったので店を見つける事が出来ました
店の和菓子店に入り、ニホンミツバチの事をいきなり聞いてみると、そこの店のおじいさんを紹介してもらい、ニホンミツバチはこの辺りにいるのか?などを聞いてみました。
もう何年も巣箱を置いているらしく、ニホンミツバチの蜂蜜を体調が悪く入院した親戚に1.8リットルの一升瓶に蜂蜜を入れてあげると、2年半長生きして喜んでもらったこともあったと教えてくれました。
今年は6月まではいたけど、突如みんないなくなったと教えてくれました。
「日本ミツバチが巣箱に入るのに10年は我慢せなあかん」と
他にも花などがあまり見かけないけど大丈夫か?熊が出るけど大丈夫なのか?など色々と聞いてみました。
京都の亀岡にある京都学園大学の坂本文夫先生のニホンミツバチを誘う誘引剤の話を何年か前に聞いた事があると、坂本先生はこの誘引剤は近くで養蜂している方がいれば、そのハチもよんでしまう可能性があるので、気を付けて使ってほしいとの事らしいのです。
それと、コメ農家はカメムシがつくと米の等級が下がり、買取価格も下がるので虫を駆除するために農薬を使い、ニホンミツバチはその農薬が羽に付着して巣にもっていき、巣で全滅する事もあると教えてくれました。
ニホンミツバチを巣箱に誘う誘引剤によって周りの養蜂家に迷惑をかけるにしろ、虫がつくことにより米の品質の低下による米の買取価格が下がる事を防ぐために農薬を使うにしろ、手っ取り早く良い成果を得るために自分の事だけを考えた事が起こっていると思いました。
店の前には大きな切り株があります。大きな穴があり、そこから蜂が入るそうです。何人もの方が運んでくれたそうなんです。私が見に行った山では林道が長く、そこに巣箱を置いて熊でも出たら、熊を呼んでといわれるのでは?などの意見まで頂き、色々と店主に和菓子と関係ない事を聞いていたのです。
色々と教えてくださりありがたいという気持ちと、せっかく和菓子屋さんに来たのでお勧めは何ですか?と聞くと、きびもちがお勧めと教えてくださりました。10年修行に行ったこともあると聞いてたのですが、店内をよく見てみると、創業が大正5年(1916年)で100年以上の老舗でした。
老舗であっても伝統の方法以外にも修行に行かれたり、養蜂でも誘引剤などを使わず、「日本ミツバチが巣箱に入るのに10年は我慢せなあかん」という事を言われたり店内の言葉をみてなんか納得しました。
帰る際には気をつけてと親切にしてくださり、感謝しかありません。きびもちはとってもおいしく、スタッフも喜んでくれました。偶然の連続でしたがとてもありがたい1日でした。