大和当帰(やまととうき)を作っている奈良県の農家さんに会いに行きました。トウキの根は生薬として主に婦人薬として使用され、冷え症用薬、保健強壮薬、精神神経用薬、尿路疾患用薬等の処方に高頻度で配合されます。
葉の部分が平成24年より「非医」扱いとなったことから、奈良県の6次産業を推進している方の紹介で大和当帰の葉が薬膳スープカレーに良いのではと提案して頂き、お話を聞く機会を頂きました。
大和当帰は茎が赤いのが特徴らしく、北海当帰(ほっかいとうき)・日向当帰(ひゅうがとうき)は茎が緑色らしいのです。当帰はセリ科の多年草本でセロリのような香りが特長です。
しかもここの農家さんは、有機JAS認証を取得しており、ビワの葉、桑の葉・柿の葉、ヨモギなどなんでも育てており、ハウスは200棟ほどあるそうなんです。
葉物につく虫についてどうしているか聞くと、野菜によってつく虫が決まっているため、土の中にいる虫が食べない野菜を間に育てて、食べるものがないようにしたり、ハウスの温度を高温にしたりしてを続けていくと、3年したら虫や雑草などがなくなるとの事。
しかも肥料は、色んな食品会社や加工会社から譲ってもらったりしてり、使わなくなった物を有効利用しているのです。そのため年間の肥料代も抑えれるとの事。
色んな葉などを乾燥させるのも色が茶色にならないように、乾燥方法にもこだわっているのです。色んな工夫をされていてとても規模が大きい農家さんです。
次の日は岐阜県に行き、ナーシングホームの見学に行きました。がんの方がどのように過ごしたいのか?誰といたいのか?を実現してくれる施設です。
コロナ禍でも面会はOK、部屋での泊りOK、好きなものは食べても良いですし、買い物や外出もOKなのです。どのように過ごして病気と向き合うのかをサポートする施設なのです。
今までに何年もナーシングホームをされている方と話をすると、がんでどのような最期を送るかを考えて入所されるとの事でした。そこから良くなる方はいるのか?も聞きました。そしたら今までにないとの事でした。
それを聞いて愕然としました。私は医者に見放された方がその人の生きる気持ちと努力で治した方を知っていますし、そのようなサポートを行っているからです。
岐阜県から帰る車の中で、訪問看護のスタッフに電話をしました。それは私達もそのような方と向き合うけどやってみたいか?できるか?と確認をしました。
生きるためにどのような選択法があるのか?私達が力を合わせて、なんとか1%でも良くなる確率が上がればと思っています。その日は、朝3時半に目が覚め、5時過ぎぐらいから一人でドライブしました。
豊能町の法輪寺に初めて行き、入り口には「一生の終わりに残るものは、自分が集めたものでなく、自分が与えたもの」と書かれていました。
加工会社で入らなくなった野菜くずなどを使い肥料にして野菜を育て、仲間も増やして大規模化された農家、がんの方が安心して過ごせるナーシングホーム。私達なら自然・心の調和・良くなる可能性なども伝えれるかもしれません。
心の思うがままに動けばすべての出来事が色んな意味がありつながって行くのかもしれません。