体への注熱は温熱板の温度でかわる

石黒先生は、三井とめ子先生との出会いから、86度の温熱器を使い、施術してきましたが現在はがんがリンパ節に入る寸前で、がんを何とか食い止めれないかということをテーマに103度の温熱板を使用し研究をしているそうです。

研究のために温熱板の温度も86度・96度・103度と使い分けられています。病状によっては、転移するところがわかるので例えば大腸がんですと、鼠蹊部(そけいぶ・足の付け根)が腫れてくるケースが考えられるので、転移する前になんとか発見できないかという事で、103度の温熱板を使ったりするのです。

喉頭がんの方を調べてみると、103度である場所が熱いと感じられて、86度の温熱板に変えてみると熱さを感じない方もいらっしゃるのです。喉ぼとけの下に隠れているのか、その内側に隠れているのかわからないが、103度だと早く反応を得られわかるケースも出てきたのです。施術の時間も考え、温度を使い分けて施術を行いながら、成果をあげるために研究も行っているのです。

私も温熱板70度・86度・96度・103度で体験してみました。70度は三井式温熱治療器?、86度は療法士専用温熱器もしくは遠赤温熱器、96度と103度は石黒先生が独自に用意してきた機械です。もちろんこの4種類の温度を石黒先生考案のホルミシスヘッドパットを使いました。使い方は、温熱器にピンク色のシリコンゴムと特性不織布に温熱器カバーをつけます。すべて石黒先生が作ったものでこのセットをホルミシスパッドといいます。

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手のひらを表にした場合と裏にした場合で腕に2度あててみたのですが、70度の温熱板だといつまでも我慢できるので、注熱とホルミシスの相乗効果を得にくいと感じました。86度の温熱板であれば35秒?42秒、96度であれば24秒?34秒、103度であれば15秒?18秒でした。

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健康な私であれば96度の温熱器がでればちょうど良いと思いました。もちろんホルミシスパットをはずすと、めちゃくちゃ熱く火傷をすると思います。

石黒先生は少しでも長く深く注熱するために温熱板につけるパッドも開発!パッドでもがん患者さんに良いものをという事で、ホルミシス効果が得られる何種類かの鉱石を探し、ホルミシスパッドが完成しました。ここでも簡単に紹介していますが、不織布に粉砕した鉱石を練り混ぜるには、相当な技術と時間とお金がかかっています。

ホルミシスだけでも、病状が悪化しないように良い状態の方はいるそうです、石黒式温熱法の一番のポイントは、癌の方ならば1日5時間ほど自分自身もしくは家族の協力のもと、注熱する事(少しでも体に熱を入れるという心とやり続ける根気)ができるかというのがポイントです。

その為には温熱板が86度がポイント!それは温度が低いと深く注熱する事が難しく、熱い!アチチッ!という反応を得にくいからです。

長く注熱すると火傷になる可能性もありますが、火傷も防ぎホルミシス効果を得られるヘッドパットは石黒式温熱法では必需品になります。103度の温熱板でも部位にはよりますが、15秒は数える事ができ、注熱する事ができるのです。

石黒先生は、三井とめ子先生に教わり、はじめた施術から今では癌の方が知る人ぞ知るということで、がん患者の方が施術を受けに行かれます。癌の方の口コミで広がっている施術の仕方は、三井温熱療法士が何人も訪れるぐらいですし、石黒式温熱療法は石黒先生だけができる療法なのです。

違う方から聞いた話ですが、三井とめ子先生はアイロンパーマの器具を代用する事から始まり、100度以上の温熱器を使い、火傷の状態がひどく裁判にもなり問題にもなった事もあると聞いたことがあります。それが本当なのか?温度は高いほうが良いのか?も聞きたかったので、三井とめ子先生が温熱療法を確立し、治療院『丼龍堂』を開設したと知ったので、聞いてみました。

アイロンパーマの温度はわからないし、火傷で問題になった事も聞いたことがないとのことでした。今でも治療院では温熱板が86度の温熱器を使い、治療されているそうです。

私が火傷の心配をするのは、86度の温熱板を肺がんの方が使っていて聞いているからです。その方は病室で何もする事がなかったので、暇があれば1日に数時間、温熱器をあてていたのです。それで、講演会の時には元気な顔を見ることができました。その方は、温熱器での火傷のあとが元気になってから1年は経過してないと思うのですが、残っていると教えて下さいました。

どうしても重点的に行うと火傷のおそれはでてくるのです。だからといって、70度の温熱板にかえると同じ結果をえられるのかは疑問です。そんな体験談を知っていたので、石黒式温熱法はホルミシスパッドで火傷も防ぐ事にも成功していますし、低温火傷の心配もありませんので安心だと思いました。

86度の温熱板とホルミシスパッドも道具としては必要ですが、一番は本人が注熱を続けてできるかどうかです。石黒先生はボランティアでがん患者さんに何時間も施術を行い、温熱のあてかたを指導されます。

石黒先生は癌の患者さん以外でも高齢者に多い前立腺肥大、過活動膀胱炎(かかつどうぼうこうえん)、メニエール病、帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)でも喜ばれれている方もいっらっしゃるそうです。

通常では温熱器を1から20まで数えれるところ、帯状疱疹後神経痛の方の場合ですと、イチ数えると熱い!イチ熱い!という方が多いのですが、よくなるにつれて6ぐらいまで数えれるようになるそうです。

徐々に神経痛の痛みがかわり、20までもつようになるまでしっかりと熱を入れ続けるといつのまにかという事もあるそうです。注熱の時間は朝と夕方に1回20分?30分、注熱を行い1ヶ月で6まで数えれるようになり、3ヶ月で1?20まで数えれるようになり、良くなったそうです。

薬は、リリカプセルを1ヶ月ほど飲まれていたそうです。他にもうつの方の場合は、小脳をあてると良いそうです。どんな症状の方でも元気になる可能性はあるのです。

私は多くの方に知って頂きたいと思いますし、人のために治療を考えられている方には注熱の可能性を知って頂き、だれでも行える治療の一環として考えていただければと思います。

その良い機会があります。

石黒先生が主催する無料講演会が10月13日13時から愛知県名古屋市中村区で行われます。石黒先生が治療をし、今でも元気な方も応援参加し、お話して頂けます。それと国際個別化医療学会での症例報告でお伝えしきれてない大事な話もあります。内容は盛りだくさんですし、もちろん私も参加し応援しています。

もちろん誰でも参加できますが、定員には限りがありますのでお早めにお申し込みいただければと思います。

講演会のチラシができるまでは、講演会のお申し込みは健康サポート専門店で受け付けさせていただきます。電話番号は072-737-7311です。石黒先生講演会希望とお伝えくださいませ。

 

 

 

血液検査だけで判断しても良いのか

がんの進行度や病状によっては、その病院での治療の仕方を受け入れざるおえない状況で、セカンドオピニオンなど言ってれない方もいらっしゃると思います。ただ、今までの病歴で抗がん剤を行うのが心配な方には、こんな方もいるという事を知っていただければと思います。

お話を聞けた方の奥様(70歳代)に進行性の癌が見つかり抗がん剤を医者から勧められました。ただ、15年前より膀胱(ぼうこう)・腎臓(じんぞう)が悪く、抗がん剤をすると急激に腎臓に副作用がでると思っていたので、「腎臓が悪いから抗がん剤はダメだ!」と医者に言ったそうです。だが、医者は「血液検査をして、結果がよければやりましょう」という話になりました。

その時、奥様に日頃から仕事に支障がないように膀胱・腎臓は注熱をして、健康維持を心がけていたので、血液検査の結果は良いとは思っていたのです。血液検査の結果、やはり問題がなかったので医者は抗がん剤をやりましょうという判断です。

そこで抗がん剤を反対はしたのですが、抗がん剤を行うことになりました。

抗がん剤をして数日で白血球が4000あったのが1000まで下がり、体温も40度に一気に上がり、無菌室に入れないといけない状況になりました。頭は氷で冷やして、体は寒気がしているので湯たんぽを6個使って、体を温めながら毎日8時間、温熱器で注熱していたのです。

それが3日?4日続いたそうです。パジャマも何枚もかえ、シーツもびっちょりするぐらい濡れていたので何度も変えたそうです。

そんな事があったため1クールを何週間か抗がん剤をする予定でしたが、数日でやめたのです。

以前にも奥様が「膀胱が痛い!痛い!」となり、「あなたのケアーの仕方がわるいのでは?」と奥様が言われ、病院で検査をしてもらったことがあったそうです。その時も、痛みがとてもあったにも関わらず検査の結果、異常なしで帰って来たことがあったそうです。

そんな事などもあり病歴や現状の様子を見て判断するというより、血液検査だけで問題なければ異常なしと診断する事に疑問を感じるようにはなっていたのです。ただ、入院先での医者との関係も良くしたかったので、抗がん剤の副作用が出てどうしようもなかった事も言うつもりもなかったと教えて下さいました。

こういう流れでこのような結果になった方がいてることは事実ですので、知ってほしいと思い、紹介させてもらいました。

結果的には奥様は、病院の抗がん治療でなくご主人の注熱により治ったのです。

代替療法を取り入れている医師は、問診・触診・オーリング・熱の注入での反応などで体全体を見て判断すること多いです。西洋医学の先生がそこまでしないと言っているわけではありません。

違う方から聞いた例で患者が胃が痛いと言って、胃を見てもらったら異常がなく、実は胃の裏のすい臓が悪く、時間が経過するにつれて腰や背中に激痛が走り、接骨院に行き、それでも徐々に悪くなり、再度病院で検査をすると、すい臓が悪いとわかるケースがある事を聞き、びっくりした事があります。

私は、たまたま検査だけですまして、全体を見落としたことを聞いているのかも知れませんが、どのような検査でも見落としがないとは限りませんし、自分の体の事ですので、そのような事に遭遇し、おかしいと思えば、色々な角度で見ていただければと思いました。

 

希輝通信11号発刊!

ミトコンドリア博士 西原 克成先生への取材内容を「ミトコンドリアを活性化させる免疫病治療法特集」として、きらら通信で発行できるようになりました。

免疫力とは、細胞の生命力のことで、ミトコンドリアの生命力のことでもあります。ミトコンドリアとは、細胞内の呼吸を担当する細胞小器官で、日本語では糸粒体(しりゅうたい)と言うそうです。私たちの体を構成する60兆個の細胞(赤血球は除く)ひとつ一つの中に800?2000粒も存在するエネルギー物質(ATP)を作り出すリケッチアによく似た遺伝子を持った細菌(原核生物)の一種で、20億年前に大型細胞(真核生物)に寄生した細胞内の小生命体どそうです。

私たちは、ミトコンドリアが生産したエネルギー物質(ATP)によって体内のたんぱく質を合成したり、筋肉を動かしたりすべての生命活動ができるのです。またエネルギー物質をつくるだけではなく、役割分担のような特殊な機能分化(働き)もあります。たとえば、膵臓(すいぞう)のランゲルハンスに存在するミトコンドリアはインスリンをつくる働きがあります。

副腎髄質(ふくじんずいしつ)と皮質のミトコンドリアはアドレナリンと副腎皮質ホルモンや種々のステロイドホルモンをつくっています。ほかにも、神経細胞へ情報伝達をする神経伝達物質やサイトカイン、ほとんどすべての細胞の増殖や分化を促進する成長因子なども、ミトコンドリアが核の遺伝子と共同で直接的、または間接的に産出します。

使い古した細胞を消化、排出し、新たに再生するリモデリング(新陳代謝)の作業に必要なエネルギーもすべてミトコンドリアが作り出しています。

ミトコンドリアが障害されたときに人間は病気になり、原因は6種類しかないとの事です。 1.サリン、シアン、CO、農薬、殺虫剤のような毒物 2.環境エネルギー(温熱、寒冷、湿度、気圧、重力、光、音波) 3.寄生体(バイ菌やバクテリアウイルス、原虫、無害の常在菌) 4.栄養障害(酸素、水、ミネラル、ビタミン B1 欠乏、栄養の過不足などを含 5.移植の不適合(輸血も含む) 6、生命エネルギー(親族の死別、スピリチュアリティー、恐怖、ストレス)

その中の環境エネルギーですが、体内温度が42℃以上になると、細胞内のミトコンドリアも人も瞬時に死にます。そうすると、何をしても蘇生しません。ミトコンドリアが死ぬと、人間は生きては行けないのです。

それと熱中症対策では、冷たい飲み物を勧めていますが、あれは間違っているそうです。38?40度の温かい飲み物を飲むべきだそうです。アラブやトルコなど暑い国の長老たちは熱くて甘いコーヒーか紅茶をほんの少しだけ3時間に一度くらい飲むそうです。

ミトコンドリアは温度に敏感で、温度が下がると思うように働けず、冷たいものばかり飲んだり、体が冷えると、ミトコンドリアは元の温度(37 ℃くらい)にしようとするそうです。

それには 大きなエネルギーが要るので冷える機会が多ければ多いほどミトコンドリアの負担は増え、ミトコンドリアがくたびれるそうです。ミトコンドリアは熱をつくるのが下手なのです。その結果、体全体の細胞の働きが低下し、臓器や器官も衰えてしまうそうです。

ミトコンドリアの話を聞くと、体温が1度さがると免疫力がさがるというのも納得です。

西原先生は、あらゆる病気での症例をお持ちです。その中でも胃がんを克服された方のお話をお伺いでき、その方が西原先生に相談された時に、「胃がんはバイ菌だから必ず治る」と言って頂いた事が希望となり、西原先生の教えどおり実践されたことが完治まで至った事も教えて頂きました。

 

希輝通信10号発刊!

福田稔先生の取材内容及び日本自律神経免疫治療研究会での内容を掲載しています。福田稔先生が刺絡(しらく)療法を行うきっかけは、井穴頭部刺絡(せいけつずぶしらく)研究会を主催する故・浅見鉄男先生との出会いでした。

井穴・頭部刺絡とは、手の爪の生え際にある井穴、頭頂部にある百会(ひゃくえ)というツボに注射針を刺し、点状出血をさせ、病気を治すものです。浅見先生は40年間、井穴刺絡療法を研究し、どの指の井穴がどの病気に効くのか、なぜ効果が上がるのかを理論的にも解明し、実際の治療法や症例もまとめて「21世紀の医学」として出版されています。

一般の書店では販売されていません。福岡井穴刺絡研究会から購入しました。理解するには、とても良い本ですが、専門的ですので治療家むけです。

福田先生は、浅見先生と接するうちに、「全身の気の巡り、血の巡りをよくすることこそが交感・副交換神経のバランスを整えるのだ」と確信し、刺絡療法を基本にしながらも、より気と血を流す治療点に針や磁気針を刺す独自の自律神経免疫療法を確立し、治療を行っています。

福田先生は「みんなは、病気は医者に治してもらうもの、と思ってない。それは間違い。基本は、「病気は自分で治せる!」それをみんなは知らない。病気は自分で作ったのだよ。自分の心が作ったのだよ。おのれで作ったものは、おのれで治せるのだよ。逆に「治る」 と信じなければ、治らない。」と、治療をするだけでなく、はっきりとした口調で活を入れてくれ、自分で治せると勇気と希望を頂けます。

癌の方にしたらどれほど嬉しいことか、病気だけをみるのでなく、人も見る。言葉や患者を治すという気を入れてくれる。「その方の全身の気の巡り、 血の巡りをよくすることこそが交感・副交換神経のバランスを整えるのだ」という考えは、人のやる気・希望も持って頂く気持ちと姿勢も必要なんだと、とても感じさせられました。

他にも安保先生の話も掲載しています。以前に癌の方から教えて頂いたのですが、「熱が出たり、痛みがあったりするつらい症状は回復のための体の反応で、それを知らない人が多すぎる」と教えていただいた事があります。

そこで詳しくは安保先生の免疫革命の書籍の中に、掲載されているという事を教えて頂いた事も思い出し、そのことについても安保先生に追加でお聞きし、詳しく掲載することが出来ました。

福田稔先生以外にもナガタクリニック 長田裕先生の無血刺絡療法や芝山鍼灸整骨院の芝山豊和先生の症例なども掲載しています。日本自律神経免疫療法研究会では医師及び鍼灸整骨院の先生も参加できますので、是非とも新たな治療の一つとして知って頂けたらと思います。

 

竹布の抗菌力と可能性はすごい!ぜひ手当てに

2012年10月20日に行われたHappy Earth Day OSAKA2012に竹から生まれた天然抗菌繊維TAKEFU(竹布)を開発したナファ生活研究所相田社長も行かれる事をお聞きし、家族と一緒に行きました。

場所は、箕面市から久宝寺緑地(大阪府八尾市)まで高速を使って40分?50分ぐらいです。会場にはちょうど子供が喜びそうな遊具もたくさんありましたので子供達は遊ばせ、私だけお話を聞きに行きました。

相田社長に直接色々とお話をお伺いできました。

まず竹布の繊維を触らせて頂きました。繊維は綿のようです。手に持って触るとやわらかく暖かくなり気持ちいいのです。気持ちが良いと感じると、自然と筋肉が緩みます。体の筋肉・緊張が緩むと血液の流れも良くなるという事も期待ができます。

色んな事を連想しすぎかもしれませんが、竹布は肌に触れる部分にファッションとして作っているのでないとの事です。首に巻くにしても筋肉が緩み血液の流れがよくなればという健康の面を考え作っているとの事でした。その為、アウター(上着)などを作るつもりもなく、外を飾るのは他の繊維で良いという考えです。

竹の繊維に行き着いたのはどうしてですか?と聞いてみました。

突然に竹から繊維を作ろうと思われたそうです。相田社長は性格上、10年後、20年後になって「あの時にやっておけば良かった」と後悔をするのが嫌なのでとことんやってしまうそうです。製品を作る上では数多くの失敗をしてきたそうです。最初は木から作る繊維の作り方を学んだり、溶剤を木よりやさしいものにしたり、竹の種類を変えたり、いくつかの竹を混ぜたりなど2年間試行錯誤行い、慈竹(じちく)という竹に行き着き、ついに竹の繊維ができあがったのです。

慈竹とは孟宗竹(もうそうちく)のように地下茎を張る種類ではなく、株立の竹で高さは6?12m、直径は3?6cm、節の間の長さは30?50cm。別名「孝竹」・「子母竹」と呼ばれます。漢方薬の解毒剤や消化剤として古くから重用されてきました。

商品化の第1号はナイロンのボディタオル。ゴシゴシと皮膚をこすり傷つけていると、そこに雑菌が入り、余計にこすったり掻いたりすることで、炎症をおこしたりしている事などを何とか解決したく、ボデイタオルを作ったそうです。

発売前の試用期間は綿やシルク製のボデイタオルとの比較をしたそうです。3ヶ月ほど泡立ちや使い心地を比べたりしていました。そして、浴室に放置してもカビが生えなかったという現象に着目し、2001年の夏、財団法人日本食品分析センターにて抗菌テストを行いました。当時、MRSA(院内感染菌)での病院での事故も多かったのでMRSA(院内感染菌)で検査をしました。

MRSA(院内感染菌)は、黄色ブドウ球菌の耐性菌でもあります。4万個の菌を綿と竹に摂取して37度の温度に保って、18時間後に生菌数をみるテストです。結果は綿の方が400万個に増殖したのに対して、竹布は4万個のMRSA(院内感染菌)がなんと完全に死滅してしまうという驚くべきものだったのです。

羊毛・麻・絹・綿などの繊維の中でここまで抗菌力があるものは今までの歴史の中でないのではと思います。しかも竹布は、通常の抗菌繊維と違って、抗菌剤を添加していないので安心です。(各繊維が誕生した歴史の目安ですが、羊毛は紀元前8000年頃、麻は紀元前5000年?6000年頃、綿は紀元前5000年頃、絹は紀元前2000年頃、竹布は西暦1999年?2001年です。)

また偶然の出来事から竹布のあらたな可能性もわかったのです。中国からまったく違う用件で会社の会長・社長が日本に来て、旅行の案内をしている時にひげそりで会長が指に切り傷を負ってしまいました。

そのとき相田社長は、なぜかガーゼ織りのボディタオル(ベビーソフト)を20枚ぐらい持っていました。中国からきた社長は元女医で、そのボディタオルがガーゼに見えたのですね、すぐに会長の傷に巻かれたそうです。するとどうでしょう、ひどかった出血と痛みが30分ぐらいで取れてしまったそうです。

最初は病院に行こうと言っていたのですが、痛みもなくなったので旅行を続けたそうです。そして夕方に竹布を取り替えようとしたら、本来なら癒着しているはずのガーゼが、ぱっとスムーズに交換ができたのです。その時、相田社長と中国の社長さまの2人は、「あれっ、癒着していない!?」と感じたそうですが、お互いそのことには触れず、上海に帰る際には全部ボディタオルをプレゼントされたのです。

帰国後、すぐに元女医の社長はガーゼを火傷の専門病院に持って行き、臨床をおこなったのです。日本だとガーゼで臨床をとる事などありえません。火傷に使ってみてもくっつかないのです。1週間後に電話があり、「何でくっつかないの?」と言われたのですが、どうしてかわからないのです。

中国ではガーゼを使っていろんな方に実験したそうです。床ずれの方・糖尿病で足が壊死しそうな黒い足の方・全身やけどの方などに試用し、経過を写真で記録したそうです。

相田社長は竹布で役に立ちたく、中国で100万枚の竹布のガーゼを原価で提供し、臨床に使ってもらったそうです。結果は現状より良くなったという有効率はなんと100%だったのです。

ガーゼは雑菌が繁殖する可能性があるので取り替えるしかないのですが、竹布はその抗菌力により頻繁に貼り替える必要がありません。皮膚がある程度回復するまでガーゼを貼ったままでいることができるのです。

そのメカニズムは予測ですが、竹布のガーゼが善玉菌と悪玉菌のバランスを整え、自分の治癒力でまくをはり、自分の免疫力で治そうとする力をサポートしてくれる感じなのです。

竹の繊維は誰かが私を通じて何のためにこの世に生みだしたのかという事を考え、果たすべきその役割を考えていた時に自然に頭に浮かんで来たのが次の言葉です。「人が最も痛み苦しむその時に、そっと傷に寄り添い、ただ快癒を祈る一枚のガーゼ」。

TAKEFU(竹布)が目指す究極の目標、歩むべき道が明確に見え、2001年9月の時点では試作品のボディタオルしかなく将来のめどが立ったわけではなかったのですが、ミッション(使命)として竹布のみでやっていこうと決意されたのです。

竹の繊維を使えばすべてそのような力があるわけではないのです。竹の持つ有効性を残すための生産方法が大切です。相田社長は今なお、さらに優れた竹布繊維を作るために中国の大学院にて研究を続けておられます。

竹布の開発は原料の繊維を作ることはもちろんですが、糸にして生地を織っていくことも大変です。竹布はゆっくり織らないと織れませんし、生地も1日1台の機械で30メートルしか織れない生地もあるのです。開発当初は、失敗の連続です。織った生地もB反が多かったのですが、すべて買い取り、工場を育ててきました。

私はすべて買い取るという事はすごい!と思いました。なぜならB反は正規品と同じ価格では売れないですし、訳ありとして格安で販売するかしが売れないと思っているからです。工場にとっては、そんなありがたい話はないと思いますし、そこまで面倒を見てくれるのであれば頑張ろうと思うのでは、と思いました。

清布(すがしぬの)のショールなどは今でも1日10枚ぐらいしか織れないので、いろんなコストを考えると、通常のアパレルメーカーなら数万円の値付けとなるところを、相田社長の場合は「フアッションとして考えてないので、お客様の健康を考えると値段を高くとれない!」とおっしゃっていました。

相田社長は中国だけでなく、2012年の4月から熊本県で竹株を300本植え始めました。間隔は3メートルぐらいあけ、竹の根を少し残し、竹の柔らかい炭と竹を粉にし発酵させたものを土の中に混ぜて一緒に植えるのです。そうすると炭の中に微生物がすみやすくなり、土壌がよくなるそうです。6月・7月ぐらいには竹の子がはえ、大きくなり生育も順調だそうです。10年後に原料から製品まで全て日本製という「TAKEFUブランド」を構想されています。

相田社長は竹を10年間で50万株育て、そこから繊維を1万トン取れる計算で行っているのです。休耕地に竹を植え、株を自分たちで増やして、株分けして植えていく計画です。その活動の全てを今は全員がボランテイアで手伝ってくれているのです。

 

相田社長のお話を聞いて、「人を大事にしてきたからここまでの偶然が重なって、今の竹布がある事にとてもすごい!」と思いました。しかも、正確に書いて伝えることができませんが、竹布のすばらしさはこんなものではありません。

脳梗塞で半身不随の方で汗をかけなくなった体質の方・乳がんで膿がたまった方・すい臓がんの方が使われ喜ばれているのです。中国での臨床の写真もはじめてみるような信じられない写真ばかりです。

その場で、Tシャツと竹のタオルハンカチ2枚と竹の5本指ソックスを妻の分と私の分を買いました。実際に靴下は、4日間はいてもいつものような臭いはしません。はきこんだ感じの臭いで臭くはありません。Tシャツも何日間か着ても汗臭くありません。10月でしたので、汗をかく時期に着てみて実験したいと思っています。なかには200日ぐらい着続けて、臭わない事を実証した方もいらっしゃるそうです。お味噌を作る際にもガーゼをおいておくだけでもカビがはえないそうです。

タオルハンカチは子供のよだれなど専用で使っていますが、まったく臭わないですし、洗濯をしても洗濯後の乾燥しきってない臭いなどしません。今では、ピローケース・タオルケットなどを少しずつ、竹布グッズに代えています。なぜかわかりませんが、ぬくもりもあり臭いもないです。この商品を少しでも応援したい気持ちで、当店でも扱いを始めました。

少しでも多くの方に知ってもらいたいと思う商品です。