市によっての畑の考え方の違い

茨木市の農家の方で申込書に書いておくと言って頂いた方に連絡をしてみると、あれから色々な疑問が出てきたそうなのです。大きく2つありました。

1,貸し手以外のみどり公社にも貸す権利はあるのか?
2,勝手にいすわって所有権を主張した場合はどうなるのか?

わからなかったのでみどり公社に聞いてみました。


菊芋の花の写真

1の回答 借り手がいることが前提で借り手が解約すると、みどり公社は担い手でなく公共的立場なので、みどり公社が貸し手に解約するのかを確認する。その際に借り手がやめた場合は貸してもやめる事ができるのでみどり公社が勝手に貸すという選択ができないようにする事ができるとの事でした。

だがそのような条文がないので、本当にできるのかという疑問も新たに出てきました。

2の回答 使用権・賃借権・利用権をみどり公社が借り手にかすので所有権ではない。みどり公社が貸している相手が主張しても絶対に所有権はうつらないし主張した所で認められない。農地法の貸借ではない。農地法の場合は、離作の保証で土地をもっていかれるケースもあったと聞くとのこと。それと契約期間が満了すると利用権もなくなるとの事でした。


さつまいもの様子


1つのツルに大きいのが1つだけ ツルボケなのかもう少し様子を

その返答などを伝えたのですが、色々な事情で今回は借りる事が出来ませんでした。そこで農業委員会を通して相対取引に変更してもらおうと思い、農業委員会に電話をしてみると、貸すための基準が全然違うのです。

箕面市の場合は、みどり公社を通してすでに農業をしているので、箕面市の土地であれば貸借する事ができるという話でした。

だが茨木市は、畑を借りる前に提出した作付け計画通りにできているのか?その作付けで1期が終わっているのか?借りた土地を有効に使っているのか?などの基準があるのです。そこでぬかるんだ土地に関しては、持ち主とも話をして使わないと言う話は、農業委員会には通用しなくて、借りた以上はその場所も有効活用しているのかで判断するとの事。どんな理由であれ、使ってなければ有効活用が出来てないという判定らしいのです。なので使わない部分は持ち主に返せと言う考え方です。

市の農業委員会によっては農地の貸借の考え方も違いますし、売り上げの考え方も違うらしいので、売り上げの考え方については本社所在地の農業委員会に聞いてくださいとの事でした。法人で農地を買うには農業収入が過半以上というのも審査の1つになり、そのために農業用の法人も作ったので確認する予定です。

農業委員会にこのような事があったおかげで聞けたので、農業拡大を行っていくうえで良かったと思いました。本日も近くの草刈りをしている方に声をかけてみました。農地を確保できるまでは近隣の方に積極的に聞いてみようと思っています。


ムクナ豆の様子

農地を借りるには

茨木の畑に着き、水はけの悪い畑に緑肥のイタリアンライグラス ヤヨイワセ,えん麦 スナイパーの種をまこうと荷物を軽トラから降ろそうとしている時に、年配の男性が話しかけてきました。

「何を作っているの?」と、ムクナ豆はこの周りでは誰も作っていないのでジャングルみたいな様子がかなり珍しいみたいです。色々と話をしていると、近所の方で農地で何もしていないと聞いたので、「使わしてください!」とお願いしました。畑も見に行くと、いつもチェックしている水はけの良い畑の場所でした。これは偶然なのかその日に緑肥をまくのをやめました。


ムクナ豆が出来てきました

さらにもう1カ所、この近所の農地を交渉中で、合計1600平方メートルです。今までに箕面で借りている農地は2300平方メートルぐらいあります。箕面市の市役所に行く用事がありましたので確認すると、都市計画道路として来年秋以降から道路の為の工事を進めるので完全に畑が使えなくなります。なので農地を借りれるチャンスがあればどんどん借りたいのです。

農業で拡大するためにも農業法人を作りました。8月末で1期目が終わりました。3期終わらないと、農地所有適格法人として農地を買う際に審査が出来ないそうなのです。14年畑を行っていても農業委員会、みどり公社を通して契約をしないと、農業従事者としての経歴にはならないのです。なので私はまだ農業従事者1年生です。

なので今回もみどり公社を通じて、利用権設定を行ってもらう予定です。利用権の設定は所有権と関係ないので、借り手は所有権を主張できません。契約期限が切れると利用権はそこで切れるのです。ただ期間中の耕作権は主張できますが、これも契約期限が切れると耕作権もなくなるのです。

農業委員会にお願いすると相対取引ですが、みどり公社を通すと間に入って、何か問題があればみどり公社が指導なども行います。来年から相対取引がなくなる予定で、農地拡大などの支援はみどり公社がするそうなのです。

農地を借りる際の話し合いでは、どんな結果になろうがお互い幸せになると考えながら、農地の所有者のご自宅で農業委員会に電話したり、みどり公社に電話したりして色々と疑問を解決しようと3度目のお話でした。最後の最後には同情して頂け、契約で必要な申請書に書いておくと言ってくださりました。本当に感謝です。

どんな事でも幸せになりますようにと思いながら接すると良いよと聞いたのでそのおかげもあったのかもしれません。

他にも理由があってハウス栽培を休止している方の会社にお伺いして、5棟ほどあるハウスを見てきました。今まではトマト栽培を行っていて設備投資は数億とかけているので、井戸水もほって完備しているのです。

銀行の方に紹介してもらい、このようなご縁を頂けました。農業をやる方、手放す方、休耕している方、色んな考えがあり勉強になった1週間でした。


玉ねぎの種から順調に育っています。

フードストアソリューションズに行ってきました。

農家が6次産業化でどんな加工品を販売しているのか?面白い甘酒はないのか?などを調べたいと思い行ってきました。

さつまいもで50ヘクタール(50万ヘーベイ)されている方は、マルチを使わずに手で雑草を抜いたりするそうで、根性でやると言っていました。裏作で小麦・大麦・もち麦などするそうです。それには大事な理由があるからで面白いと思いました。

耕作放棄地をすべてニンニクを作る農家さんもいて、そこは加工品まで行っていました。しかもニンニクは無農薬・無化学肥料で除草剤を使っていないのです。そこではマルチとニンニクの植え付けをトラクターで行っているのです。省力化でこれなら作付面積を増やしていけると思いまいた。

マコモを栽培している農家もいて、色々とお話を伺うと、飛騨高山にあるナチュラルクリニックの話が出てきて、そこでもマコモが使われていると聞き、私も以前に取材に行った事があり、マコモ風呂に入った事があったのでそのマコモかと思いつながりました。

マコモも化学肥料・除草剤・農薬など一切使ってないらしくて、しかもマコモの葉が葉酸が豊富と聞いたので、妊婦の方には良いと思いました。まこものエネルギーが高いか真空パックでの保存が15カ月出来るのにはびっくりです。1反あたりの売り上げを聞くと高いのです。まこもは体にもとても良いので面白い食材だと思いました。

甘酒は色んな企業が出していますが、麹菌が自家製なのか?まずはそこを聞き、原料などにこだわっているのかも確認しました。ある所で、甘酒ペーストをOEMで作ってくれるところがありましたのでこれは面白いと思いました。

2時間ほどしか時間がなかったのですが全部回り、農家やこだわって作っている方の話が聞けたのでとても面白いし勉強になりました。

畑では、ムクナ豆が順調に育っているような感じです。畑の場所の違いだけでこんなに育ちが違います。


水はけのよい畑


水はけの悪い畑


豆が出来ています。

それと久しぶりに山に行くと、5つの内1つしかニホンミツバチは入っていないのは変わりませんが、大量のニホンミツバチが巣の外にいて少し感動しました。増えているのです。しかもスズメバチが3匹ほど周りで飛んでいて、ニホンミツバチが防いでいる感じです。

蜂蜜を採る目的でなくまずはニホンミツバチを増やすために行っている場所なので、どうなっていくのか楽しみです。

玉葱の種を2袋、ミックスレタス・大根・かぶら・チンゲンサイ・ほうれん草も蒔きました。近くで農家さんが草刈りをしていたので、その場所を借りれないか交渉すると、良いお返事を頂けたので明日に行く事になりました。また楽しみが増えました。

ジャガイモを植え終わりました

さつまいもは1000本以上植え、じゃがいもを1285個を本日植え終わりました。今回は、去年のジャガイモの不作の対策として、どちらでも幼稚園児の体験農園が出来るようにしました。

試しにサツマイモを掘ってみると一番最初に植えたのを抜いたのでとても大きく立派に育っていました。

ジャガイモは春に植えたジャガイモ4畝分を掘り起こして、それを種芋にしました。今回はいつもの麦かすの量を少なめにして、使用済み酵素をふんだんに入れてみました。

それと最後の玉ねぎを2畝半を掘り起こしてみると、80キロほど収穫できました。新商品の加工品のカレーと焼き肉のたれ用に使う予定です。今年は600人の園児の体験農園の玉ねぎの収穫量をのぞいて、1000キロほど収穫できて、半分以上を加工品に使っています。

これからは菊芋とムクナ豆が出来る予定です。それと玉葱100%で作った酢も出来上がり、来年の玉ねぎドレッシングで使う酢としても使う予定です。


水はけのよい畑のムクナ豆がかなり成長しています。

新しい畑の果樹を植えている所は雨が降ると水が抜けないので、いまいち順調に育ってない感じです。水はけの悪い所と良い所ではムクナ豆の育ちも全然違います。

良い環境を作るには時間もかかりますし手間もかかります。畑も仕事もすべて同じなのでそんな楽しみもありながら畑を行っています。

暑くても

これだけ暑いと農作業はかなりの時間がかかってしまいます。草刈りも箕面の下の畑の周辺だけで4時間ほど、1畝のジャガイモの収穫とマルチをとり、隣の畝の菊芋1畝の手入れで3時間ほどかかります。

暑いと通常より作業時間がかかりますが、行わないと前に進みませんし、野菜達は生きているので、天気により変化します。全体をみて、何をするのか常に迫られます。暑い中、どこまで時間をかけてやるかは自分への挑戦です。

菊芋は今年はじめて育てるので調べながら行っていますが、2メートル以上になり、茎が折れ曲がったりしていました。それが何本もあったため茎を切りました。

すると7日後には新たな芽が出てきています。それと植えてもいない畝からバターナッツがいつのまにか育っていて、収穫する事も出来ました。すごい生命力です。

畑の生命力を支える肥料として米ぬか酵素を大量に畑にまいてみました。どの酵素が良く育つのか実験する予定です。他にもニチニチ製薬が作っている有機肥料MKグリーンも使って見ようと思っています。

子供達も大きくなり、夏休みがあっても習い事・クラブ活動・勉強などでまったく休みが合いません。唯一の休みの日に天気が良かったのもあり、とても良い一日を過ごせました。

毎年、見えるものは違いますし、状況も変わってきますが、成長を見るのは楽しいものです。