玉ねぎが90日酢酸発酵で玉ねぎ酢に

健康サポート農園で今年に収穫した玉ねぎを水を一切使わずに玉ねぎ酢にして頂き、この玉ねぎ酢を酵素飲料として飲みやすくするために野草・野菜・果物・海藻などをブレンドして飲みやすくした味の確認もしたくて佐賀県に行ってきました。

玉葱はまずすりつぶしてそこに酵母を入れてアルコール発酵させて、そこに酢酸菌を入れて3カ月かけて酢酸発酵を行う静置発酵法によって玉ねぎ酢が出来上がります。玉ねぎ酢が300リットル出来上がっていました。


玉ねぎ酢

玉ねぎ酢は一般酢の約5倍のアルギニンを含んでいたり、アミノ酸生成量が通常の酢より約2倍と多量に含有し、硫化アリルやアミノ酸を含有することにより消化液の分泌を促し、食欲増進に効果が期待できるそうです。

加齢、ストレス、運動不足、喫煙などによりアルギニンが不足すると言われていて、アルギニンは筋肉の増強や修復に必要な成長ホルモンの分泌を促す大切なアミノ酸です。

玉ねぎ酢は、臭いが鼻にツーンとくるので飲みやすく野草などの酵素などを入れたり、甘酒などを入れたりして酵素飲料にしようと考えています。成分分析をするだけである程度の賞味期限の目安などもわかるそうなのです。酸性からアルカリになっていくと賞味期限が縮まるみたいです。

見学に行って知ったのですが、菊芋も酢にできるみたいです。菊芋も農薬・化学肥料・除草剤不使用で育てましたので菊芋も酢にしてもらおうと思っています。酢は熟成させればさせるほど、だんだん味のかどがとれてまろやかな味になるそうです。

麹菌・酵母・乳酸菌・酢酸菌などの力をかりて出来た酵素飲料が出来るのが楽しみです。もう少し飲みやすくするために改良する予定です。

見学後、見た事のないカラスの大群が何百羽と飛んでいたので追いかけてみると、目の前に神社があり、そこに立派な木があったので気になり、車を止めて神社の方に行きました。


神社の神木


境内の中の神木


境内の中の神木

せっかくなので参拝しました。帰る時にわかったのですが国重要文化財与賀神社と書かれています。何か縁があったのかもしれません。

雑草が生えない・マルチをしない農業とは

果樹を植えている農地は水はけが悪く緑肥をまきましたが、他に方法はないのか情報を探していました。そこで雑草が生えない・マルチをしない、 畝立てをしないなどの農家さんが徳島県で見学に行ってきました。

まずは心土破砕(しんどはさい)をする事。耕盤層・肥毒層によって水を通さない、その下の栄養素を吸い上げる事ができない、微生物が住みにくいなどがあるみたいです。そこでまずは畑に穴をほってどのような畑の状態なのかを確認する事を教えてもらいました。

自然農法でも地中エネルギーを活かすために掘った深さごとに温度をはかったりして硬い層を壊すという事を勉強した事がありますが、心土破砕をする事により水はけも変わるとの事です。

そこで水はけの悪い畑と次に悪い畑で穴を1メートルほど掘ってみました。すると面白い事に雨が降った後に水がたまる量が違うのです。水はけの悪い畑は水を抜いても抜いてもたまるのです。穴を掘る場所は、草を見ればわかるとの事で草が虫に食べられている所などが水はけや土の状態が悪いので、人間の食べる物でなく虫が食べる野菜しか育たないかららしいのです。そのような所を掘るのが良いそうなのです。

水は毎回抜いていけばいずれ水が溜まらなくなるらしいのです。まだそこまでの状態にはなっていませんが、久しぶりに見に行くと水はけが良い方もかなり水が溜まっていました。

心土破砕が終わるとそこに炭素循環農法で使われる廃菌床・もみ殻・落ち葉・枝・竹などを入れていくのです。それを畑に行う事によって、畑の微生物が変わってくるそうなのです。今までにタヒボ茶の茶殻・米ぬか・使用済み酵素・麦かす・天日塩・菌類などを入れていましたが、炭素循環農法は周りで手に入る資材を使って微生物が住みやすい環境を作るという事なのです。

「土と内臓」という本の中でも著者の庭が石と粘土だらけの固い氷礫土(ひょうれきど)でそこから木材チップ、落ち葉、コーヒーかす、動物園で出た糞尿などを土の中に入れていくとミミズが大量発生し、ミミズにより微生物が土に増え、植物が茂り庭が激変した内容でした。

植物は光合成をする事により滲出液を出し、微生物の養分を分泌させることで微生物を集めて、その微生物からは植物に必要な栄養素をもらい共存関係が成り立つので根は伸びていき、植物は成長していくとの事です。

微生物は動植物の死骸、有機物、鉱物などを分解して、窒素、カリウム、リン、ミネラルなど植物に必要な栄養素を作り出しているのです。

この事からも何かを土に入れるのは良い事ですが、身の回りでみつかる有益なものはあり、自然の資源を使えば土の中の微生物は増え、土が良くなるという事でした。

野菜も見学に行った際にキュウリ、ピーマンを食べさせてもらいましたが、とても自然な甘さでうまいのです。実もしっかりつまっています。

微生物を活かすと収量も増えるみたいですし、味もうまくなる。これは新たな挑戦と思い、徐々にやってみたいと思いました。

重度の障がい者のグループホーム見学

住宅メーカーさんのご紹介で重度の障がい者を対象としたグループホーム施設を見学に行ってきました。代表の方よりお話をお伺いしながら施設を見せて頂けました。

どのような機械浴が導入されているのか興味があったのでお聞きすると、色々試されてミスト浴が温もるらしく、管が入っている所に水が入る危険性もないし、とても良いとの事でした。

しかも入浴室にはレールが設置されていて、安全面にも配慮されていたり、休めるようにとなりにベッドがおいてあるのです。それと室内を温めるためにエアコンが3台備わっているのです。

部屋を見せてもらうとロフト及びキッチンがあるのです。グループホームで各部屋にロフト及びキッチンがある所は初めて見ました。家族が泊まるや収納、洗浄などあらゆる事を想定して設計をされているのです。

グループホームをはじめるきっかけは重度の障がい者を対象としたデイサービスを運営している中でご要望があったからだそうです。現在は、デイサービスに通われている方が入居されていて、連携がとりやすく、朝夕のバイタルチェックを行っているので身体状況の共有もスムースですのでとても安心できると思いました。

スタッフの事務スペースや休憩スペースも別にありますので、入居者さんやスタッフの事を考えた施設で社長の思いがつまった施設でした。

この辺りではまったく住民の反対がなかったそうです。他の場所は住民の反対などはどうなのかを住宅メーカーさんに聞くと場所によっては何度も足を運ぶこともあるとおっしゃっていました。すべて住宅メーカーさんが話をして、ある程度受け入れてくれるまで何度もお話をするそうなのです。そこまでする住宅メーカーさんも他にはないと思いました。


住宅メーカーさんの取り組み とっても勉強になったので思わず撮りました

就労継続支援B型事業者や重度のグループホームを検討中に売り主と話をしたりして、色んな事情でコロッと考えが変わり、予定通りにいかなくなる事が今でもあります。

医療ケアが必要な重度の障がい者のグループホームはまだまだ少なく、兵庫県川西市では重度のグループホームはありますが、川西市で運営をしている事業所に聞いてみると、24時間看護師が常駐している所はありませんでした。

ナーシングホームで医療及び介護度が高い方を大阪府豊能郡豊能町で運営していますので川西市であれば近いですし、医療ケアが必要な重度のグループホームが出来るのではと思い土地を探したり、体制や仕組みを勉強し検討している段階です。

九州の方に24時間看護師が常駐しているグループホームがありますので12月に見学OKとお返事いただけたので行く予定をしています。兵庫県川西市で良い土地があっても地区計画で禁止されている地域もあり、まだ土地が見つかっていない状況です。

並行して大阪府茨木市もしくは箕面市で農作業と加工品ができるように就労継続支援B型事業者ができる場所も探していますので、そのような場所があれば是非とも紹介して頂きたいと思っています。

社会課題を解決するにはご縁とタイミング、勉強の機会を頂けるみなさんのやさしさや思いがなければ時間はかかると思っています。会社の体力がある時にチャレンジできるようにさらに調査をすすめたいと思っています。

農地7ヘクタールで野菜作りをしている就労継続支援B型事業所

ムクナ豆を見た次の日は、群馬県で約60箇所、7ヘクタール(70000平方メートル)の圃場で7品目の野菜を育てている「障害福祉サービス事業所 ゆずりは」さんに見学に行ってきました。


ほうれん草が1面にありました。

「ゆずりは」さんは就労継続支援B型事業で農作業を行い、平成28年度実績工賃45007円で一人あたりの平均工賃は9000円?94638円、現在では平均工賃5万円以上で全国平均工賃の3倍以上で非常に高いのです。

作業風景を見学させてもらいましたが、作業を黙々としていて、ブロッコリーの茎のカットを行い、ブロッコリーのB級品との見分けがとてもはやいのです。しかも私が見てもどれがB級品なのかわかりません。教えてもらいやっと理由がわかるぐらいです。1日の作業量がとても多く、軽トラにいっぱい野菜を積み上げて農協に持っていくのです。1日で収穫、選別、包装、納品まで行い、作業所事態が農業のプロ集団という感じです。

他にも農作業が出来ない方などに対しては、玉ねぎの皮むきをコンプレッサーのピストル形噴射器で行う作業をしてもらったりして、その方の特性にあうように仕事をしてもらっているのです。しかも玉ねぎの皮も1個数秒でむくのです。みんな仕事が早いのです。

玉ねぎの作業記録などを見せてもらいましたが、切る達人、運びの達人、掘り取りの達人、マルチはがしの達人などがいて、役割分担を行い、4時間でコンテナ360個分の収穫で約720キロを収穫しているのです。

野菜ごとの広さに対する売り上げ目標などもあります。そして個々の仕事の評価なども行って、個々の工賃が決まるのです。野菜は1年中仕事が出来るように7品目にしぼったそうです。

マニュアルも野菜ごとにあり、野菜ごとの作業手順や病気の事など写真と手書きの解説でとてもわかりやすいのです。これを見れば素人でもわかるようにわかりやすくまとめてありました。


ブロッコリーは1条植えでした。

ブロッコリー・ほうれん草を食べてみましたがとってもおいしく、しっかりした味わいです。

事業所としてどんな目的をもって仕事をしてもらいどのような方針でいくのか?など様々ですのでこのあたりは実際に聞きに行って良かったと思いました。見習う事ばかりでとても勉強になった1日でした。このままレンタカーで羽田空港に向かい大阪に帰りました。

この日の午前中になぜかバンブリアンの日下先生に会いたいと思い電話をしました。どうしても会いたいとお話ししましたが、会えませんでした。数日後に電話がかかってきてその日に日下先生は亡くなったとの事でした。日下先生とは1度だけ会った事がありますが、とても優しい先生で埼玉県の事務所から東京に向かう車の中で色々と質問をしたのを覚えています。本当に残念ですが、息子さんが後を継ぐのでこれからもバンブリアン(孟宗竹)の良さを伝えれたらと思っています。

自分に素直に思うがままに動くはとても意味があるのかもしれません。

ムクナ豆を見に行ってきました

ムクナ豆を勧められて、ネットで検索してムクナ豆を買い、その方から作り方の資料などをもらい、野菜を育てるのに初めて単管を組み、ムクナ豆が出来てきたのですが、はたしてこれで良かったのかと思い、ムクナ豆のつくり方を教えてくれた方が栃木県でしたので、石黒先生の勉強会の次の日に行ってきました。


見学先ではムクナ豆に光と風が通るようになっていました

教えてくれた方は、奥様の頚椎からくる痺れがムクナ豆を食べてすぐにしびれが消えた事からこのムクナ豆がすごい!と思われ、そこから育てて普及するようになったのです。

ムクナ豆を広く知ってもらいたい為にカステラにムクナ豆の粉を入れて販売もされています。食べてみるとカステラなので甘いですが、これでムクナ豆の粉にL-ドーパ(L-DOPA)20ミリグラムが含まれているそうです。煮豆の場合はエルドーパは3割ぐらいしか残らないと言われているそうです。ムクナ豆には抗酸化力が大豆の4倍?5倍ほどあるみたいです。

「ムクナ豆」は必ず加熱して食べます。決して生や半生で食べてはいけないみたいです。1粒(約1g)に含まれるL?ドーパは40mgほどもあるため、大量に食べるとドーパミンが出すぎて精神の異常や下痢などを起こすことがあります。1日3回、1回に3粒程度が食べる目安です。乾燥させたムクナ豆1キロだと食べるとしてだいたい3カ月もつらしいのです。ムクナ豆は塩ゆでにして冷凍していれば保管できるみたいです。L?ドーパは140度で20分加熱しても70パーセント残るというデーターがあるらしいのです。

1回に10粒、20粒を食べないと動けないという方もいるみたいです。品種は八升豆とフロリダベルベットビーンとありますが、中にはフロリダベルベットビーンが良いという方もいるので、適量やムクナ豆の品種なども含めて自身の体調を見ながら合わせて決めて頂けたら良いのではと思いました。


乾燥させていました

パーキンソン病の治療法の一つとしてL?ドーパ製剤が使われます。パーキンソン病はドパミン神経細胞が減少する病気です。ドーパミンを直接に経口摂取しても脳の関門により脳には届きません。そのためムクナ豆にはL-ドーパが多く含まれているので、食べることでL-ドーパが腸から吸収されて血流によって脳に届くのです。

ムクナ豆を食べる事で副作用が少なく、ビタミンB6の低下もない。セロトニン、ノルアドレナリンが抹消で枯渇する事もない。便秘・立ち眩み(起立性低血圧)なども起こりにくいなども言われています。ジスキネジア(勝手に手足が動く)が強い方にもお勧めみたいです。


一番右が乾燥させた豆で大きさも水分が抜けて小さくなります。

ムクナ豆を作ってみて、天井のネットのたるみが気になったり、とても茂っているが大丈夫なのか?収穫期は?大きさは?水はけは?など気になる事があったので色々と確認が出来ました。会いに行ってとっても良かったです。

ムクナ豆を収穫するのがかなり楽しみになりました。